出版社内容情報
魔女、魔道書、魔術師……幻想と怪奇の世界ではお馴染みの言葉とはいえ、実像はおぼろげなのでは。ここで読者の皆様に、こっそり御覧にいれましょう。サバトに集う魔女たちを。冥き智慧を秘め本棚に潜む古書を。それをひもといて行われる闇の秘儀を。怪奇幻想の名手たちによる逸品に加え、伝説の魔術師アレイスター・クロウリーと、彼が属した〈黄金の夜明け団〉の団員作家による創作を、この一冊に収録。その数は〈魔女の1ダース〉……おや、数があわない? 良いところにお気づきですが、貴方はもう踏み込んでしまいましたよ。物語の〈呪圏〉に。
内容説明
魔女、魔道書、魔術師…幻想と怪奇の世界ではお馴染みの言葉とはいえ、実像はおぼろげなのでは。ここで読者の皆様に、こっそり御覧にいれましょう。サバトに集う魔女たちを。冥き智慧を秘め本棚に潜む古書を、それをひもといて行われる闇の秘儀を。怪奇幻想の名手たちによる逸品に加え、伝説の魔術師アレイスター・クロウリーと、彼が属した“黄金の夜明け団”の団員作家による創作を、この一冊に収録。その数は“魔女の1ダース”…おや、数があわない?良いところにお気づきですが、貴方はもう踏み込んでしまいましたよ。物語の“呪圏”に。
目次
魔女たちの集い
秘儀と魔道書
魔術師の物語
マジカル・ショートショート
魔術に抗する者たち
Le forum du Roman Fantastique
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あたびー
31
3ヶ月もかかってチビチビ読んでしまいました。次の号が出たので焦ってスピードアップ。何故か私は雑誌だと時間がかかってしまうのです。リサ・タトルのジェスパーソン&レーンもの「死せる妻たちの奇妙な事件」を先ず読み、投稿作品を読み、それから先頭に戻って今号のテーマである魔女ものを読みました。皆黒魔術に関係あるのに心惹かれる素晴らしい作品ばかり。そんな中クロウリー「ヴァイオリンを弾く女」は短くもむせ返るほどの幻想味でした。2022/03/07
timeturner
7
魔女と黒魔術がぎっしりの一冊。黒魔術には魔導書が付き物なので古書関連の話が多くて楽しめた。E・F・ベンスン「聖所」の後半はデアっぽいね(ベンスンのほうが巧いけど)。「ミス・コーネリアス」はサイコ・ホラー的に怖かった。2022/02/13
5〇5
4
~魔女の宅急便エンディングテーマ『やさしさに包まれたなら/松任谷由実』で~ ♪ 小さな事が絡み合って 不気味な気配漂い始め 怯える気持ちでページをめくる 大人になっても 恐怖は覚える 魔導書を開いて 静かなつぶやきで まじないをかけられたなら きっと 目に映る全てのことは ナイトメア ♪2022/02/25
竜王五代の人
3
だいたいにおいて良作揃い。まず冒頭の、世間の裏側(?)を垣間見てしまったばっかりに、な「若いグッドマン・ブラウン」(グッドマンという単語が意味深長)が良い。魔道書絡みの四作はいずれも良い。「奥義書」は呼び出された男の魔物の雰囲気、「コーベット氏の蔵書」は蔵書(に取りついた魔の手?)に惑わされるその手際がよい。あとなんだか腑に落ちない不気味さでは投稿作品の井川俊彦「海坊主」がよかった。2022/07/22
ちゅるふ
2
朝松健先生の新作が載っているぞ!2021/12/05