出版社内容情報
シリーズ最高傑作の呼び声も高い「黒河を超えて」を収録!
「〈新訂版コナン全集〉(東京創元社)」を基に、訳者・中村融氏が全面改稿、新たに新資料も加え、全4巻にてお送りする『愛蔵版 英雄コナン全集』。第3巻となる「降魔篇」には、30代後半を迎え、知力と体力の絶頂にあるコナンの冒険を描いた中篇4篇、ならびに未完成作品の草稿と創作メモを収録。
【収録作品】
赤い釘/古代王国の秘宝/黒河を越えて/黒い異邦人
〈資料編〉西方辺境地帯に関する覚え書き/辺境の狼たち(草稿)
内容説明
シリーズ最高傑作の呼び声も高い「黒河を越えて」を収録!
著者等紹介
ハワード,ロバート・E.[ハワード,ロバートE.] [Howard,Robert E.]
アメリカの小説家。1906年、テキサス州に生まれる。少年時代から小説家を目指し、25年にデビュー。以降、パルプマガジンに広範なジャンルの作品を寄稿。32年発表の「不死鳥の剣」で“英雄コナン”の冒険を開幕させ、ヒロイック・ファンタシーの礎を築いた。36年、自死
宇野利泰[ウノトシヤス]
翻訳家。1909年、東京に生まれる。訳書多数。97年歿
中村融[ナカムラトオル]
米文学翻訳家、アンソロジスト。1960年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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パトラッシュ
93
コナンの年代記でも特に暴力と殺戮の嵐が吹き荒れる時代。無鉄砲に突き進む若き日から、指導者の風貌を漂わせるまでに成長した姿は何度読んでも圧巻だ。集中でも屈指のヒロインたるヴァレリアと共に、血と魔法と悪夢の世界を力づくで叩きのめしていくドラマにはハワードの想像力が最大限に発揮されている。謎の古代都市での死闘を描かせたら、コナンに優るものはない。巻末の訳者解説にある通り、当時の雑誌編集者がハワード作品の面白さを理解せず不採用を繰り返したのは、コナンの強烈すぎるキャラに新しさより拒否反応を感じたためかもしれない。2023/09/22
キュー
2
読み応えあった。文明批判の部分とかよく分からなかったけど今回は分かりやすくコナン達蛮族は食べ物がない時だけ飢えるけど文明人は食べ物がある倉庫の壁にもたれて飢える人がいる云々言う場面は確かにな〜と思わされた。けどまぁそれより暴力と策謀と剣と魔術や魔物の溢れる世界が面白いね。正にヒロイック・ファンタジーの祖。が、めっちゃ暴れて殺すけどちゃんと信念が有り優しさもあるコナンがカッコいいし魅力的なのが人気のある理由なんだろうね。3巻は2巻よりちょっと間が空いたけど4巻は早めに出して欲しいな〜。2023/08/26