内容説明
英国のカントリーサイドを走る蒸気機関車に乗ってやってきた猫、駅周辺の警備係を務める猫、ディスカウントが利くスタッフIDカードを持つ猫…。英国各地の保存鉄道に暮らす“鉄道ねこ”に出会う旅。
目次
ノース・ヨークシャー・ムーアズ鉄道
ステインモア鉄道
イースト・ランカシャー鉄道
セヴァーン・ヴァレー鉄道
シッティングボーン・アンド・ケムズリー軽便鉄道
ローンストン蒸気鉄道
著者等紹介
石井理恵子[イシイリエコ]
雑誌編集者を経て、現在フリーランスのライター兼エディターとして活動中。映画、テレビ、ペット、旅行関係(おもに英国)のジャンルで執筆する
トム宮川コールトン[トムミヤガワコールトン]
1981年東京生まれ、英国育ちの日英ハーフ。London College of Communicationにてドキュメンタリー写真のMAコースを修了し、2009年から日本を拠点にフリーの写真家として活動中。2010年に第6回「名取洋之助写真賞」を受賞
奥田達俊[オクダタツトシ]
2006年に渡英し、The University of Westminster卒業後、フリーランスフォトグラファーとして幅広いジャンルで活躍。2011年末にベースを日本に移し、2012年より新たに活動を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
miww
100
かつて多くの駅にいた猫。ネズミ対策が不要になった今、猫がいるのは在来線ではなく田舎にある保存鉄道だとか。スタッフと同じIDカードを持つ猫、無賃乗車して終点にある水族館に通う猫、どの子もスタッフに愛され幸せそう。カラフルでレトロな列車、のどかな田舎の駅で暮らすニャンコにとっても癒されます。巻末に猫の保護施設「キャッツ・プロテクション」が詳しく紹介されている。なんと発足は1927年、多くの猫たちがここで新しい飼い主と出会えるチャンスを待っている。英国はペットショップで犬や猫を店頭販売できない動物愛護先進国。2017/04/21
ユカ
57
イギリスはこんなにも多くの猫が鉄道の駅にいるのね。みんな自然にそこにいて、とてもかわいい。この本は、訪ねた猫の紹介も楽しいのですが、イギリスのちょっとした文化や歴史を知れるのも良かったです。鉄道にまつわる歴史、寄付と募金だけでまかなわれる大きな猫保護組織、献身的なイギリス人。日本の外のくにのお話はやっぱり魅力的です。同じ著者がイギリスの古城に住む猫を訪ね歩いた「しろねこ」という本もあるようで、そちらも読みたいです。2016/08/01
瑪瑙(サードニックス)
49
英国の鉄道の駅やその周辺で暮らす猫たち。元々は駅のネズミ退治の為に猫が飼われていたとの事。でも近代化と共にその役目も終わりを告げました。けれどもまだ駅舎に暮らす猫たちがこんなにいるのですね。どの子も個性的で可愛らしかったです。元ノラの子もいますが、猫の保護団体から引き取られた子も。英国ではショップでの生体販売はありません。日本も早く生体販売をやめてほしいものです。不幸な猫たちを増やさないために。2018/04/20
さつき
35
読友さんのレビューを見て興味を持って。イギリスの保存鉄道の駅に暮らす猫たちを訪ねる旅。まず、イギリスにこんなにたくさんの保存鉄道があることに驚きました。しかも、ボランティアによって運営されている鉄道が多いこと。さすが発祥の地ですね。作者もあとがきで書いてますが、ほとんどの猫が半野良でなかなか人に馴れなかったようです。それだけにポーズした写真ばかりでなく自然な表情を捉えた写真が多いです。ミニチュア鉄道に乗る猫は、私も見てみたかったなぁ…旅心を誘われる本でした。2016/10/09
宇宙猫
19
★★★★★ 最初にでてきたにゃんこが四色でビックリ。実は、機関車のすすまるけとのことで鐡道にゃんこらしい。野良ちゃんが居付くのと同じくらい保護団体から迎えられるのが英国っぽい。多くのボランティアに支えられて保存鉄道がたくさん存在するのには驚いた。社会科見学にきた子供達に、戦時中に列車で疎開した当時の服装をさせるなど、努力を重ねて残していこうとしている。日本だと駅の猫は客寄せだったりすることも多いけど、この猫達はネズミ対策と職員の癒しとして可愛がられて自由に暮らしているのもいい。2023/12/24