内容説明
樹木を崇拝し、人間を生贄に捧げ、自然の力を操ったドルイド僧。彼らに導かれ、恐れを知らず戦う戦士たち。その活躍を謡いあげる詩人たち。キリスト教の布教とローマ帝国の隆盛とともに消えていったケルト人たちの神話を、英雄物語や叙事詩、あるいは各地の遺跡から拾い集めました。人々が抱き続けてきた「荒々しく、神秘的な古代への憧れ」が味わえる一冊です。
目次
第1章 ケルト人とは(ケルト人とは;ケルト人の歴史 ほか)
第2章 ガリアとブリテンの神々(ガリアのメルクリウスたち;ガリアのマルスたち ほか)
第3章 トゥアハ・デ・ダナンとアイルランドの神々(ヌァザ/ヌァドゥ;ルーグ ほか)
第4章 英雄神話とマビノギオン(クー・ホリン;スカアハ/スカサハ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かすもり
1
「共通する古代ケルト語(インド・ヨーロッパ語群)を使い、類似した宗教体系・文化を持つ民族の集団」をケルト人(或いはガリア人)と定義して進む。ケルト神話の物語郡について知りたかったので借りてきたけど、最序盤の「ケルト民族とは」が面白すぎてじっくり読んでしまった。ケルト神話についてはキャラクターブックみたいなまとめ方なので最入門の本に有用。人物名のカタカナ表記は首を傾げるものも多かったけれど、最後の索引に原語表記があったので気にはならない。一緒に借りてきた本が参考文献にあったので次はそれを読む。2021/10/08
九重篠
0
詳しかった。だが、二週間で読んでメモするのは難しかった。2012/08/20
二水
0
どうしよう! ケルト神話格好良すぎて息苦しい! 最近ようやく東アジアから抜け出せたのですが、今度はケルト地方や北欧がいとおしくなりました。2012/08/12
ゆであずき
0
読みやすいのは読みやすい。いろいろ網羅しようと努力している点も窺える。やたら伝聞調なのは資料を渉猟した結果だから仕方ないと諦めるべきか。ただ、固有名詞がこの本だけでしか通じないものが多くて困る。ルーがルーグだったり、マー・トゥーレスがモイ・トゥラだったり。同じエピソードを複数回記載する意味もよく分からない。2012/03/27
アテルイ
0
各神々の名前に原語表記が載っているので資料価値が高いです。2011/12/22