エイボンの書―クトゥルフ神話カルトブック

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  • サイズ A5判/ページ数 391p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784775306321
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C0098

内容説明

本書はハイパーボリアの大魔道士エイボンが遺したといわれる魔道書『エイボンの書』の再現を試みたものである。C・A・スミス、リン・カーターが遺した『エイボンの書』の一部に、リチャード・ティアニー、ローレンス・J・コーンフォード、ジョン・R・フルツといった作家陣が新たな作品を提供し、クトゥルフ神話大系の研究者ロバート・M・プライス氏が編纂した、新しい切り口でのクトゥルフ神話アンソロジーだ。『エイボンの書』はハイパーボリアに生きた魔術師たちの記録、エイボンの逸話、永劫の過去から現代までのクトゥルフ神話的歴史、魔術・儀式的素材などを収録した禁断の書である。

目次

第1の書 古の魔術師たちの物語(二相の塔;スリシック・ハイの物語 ほか)
第2の書 ムー・トゥーランのエイボンの逸話(最も忌まわしきもの;ウトレッソル ほか)
第3の書 暗黒の知識のパピルス
第4の書 沈黙の詩篇(ツァトゥグァへの祈願文;アトラック=ナチャへの祈願文 ほか)
第5の書 エイボンの儀式(緑の崩壊;穴から吐き出されしもの ほか)

著者等紹介

プライス,ロバート・M.[プライス,ロバートM.][Price,Robert M.]
1954年生まれ、ラヴクラフトの作品に興味を持ち、『Lovecraft Studies』に送った論文「高等批評と『死霊秘法』」(国書刊行会『定本ラヴクラフト全集7‐1巻』に収録)がS・T・ヨシに認められる。その後クトゥルフ神話研究誌『Crypt of Cthulhu』の創刊に携わり20年以上その編集を続ける。自ら短編、評論、作品紹介などを執筆する一方、多くの短編集やアンソロジーの編集に携わっている。また教育機関で神学や聖典研究を教えている

坂本雅之[サカモトマサユキ]
東北大学卒。編集者、ライター。出版社勤務を経てフリーに

中山てい子[ナカヤマテイコ]
早稲田大学文学部卒。キューバ大使館などに勤務ののち渡英。5年間の英国生活ののち翻訳活動開始

立花圭一[タチバナケイイチ]
1973年生。帝京大学卒。図書館勤務のかたわら翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しいかあ

2
ほぼC・A・スミスのトリビュートアンソロジー。スミスのクトゥルー神話は他の坂のものとは多少異なり、ウィットに満ちた作品が多いのが特徴だが、この本もそうしたスミスの作風を受け継いだ作品が多い。編者による各作品解説が丁寧で、一種の文学史的な資料としても読める。ただ、解説を読んでると、手品の実演を見ながら同時に種明かしをされているような妙な気分になるのだけれど。エイボン先生があっちこっちの世界に行っては巨大なウジを見てびっくりした話が多い気がした。いいかげん慣れろと突っ込みたくもなったり。2011/12/05

Smith, Ordinary. Person.

1
 エイボンの書――それは、かつてこの星に在った大陸、ヒュペルボレイオスにいた魔道士エイボンとその弟子によって綴られた魔導書である。当時に伝わっていた異形の神話や邪悪な呪文の集大成で、一説にはあの『ネクロノミコン』から欠落している知識も内包されているらしい。本書はその魔導書の現代語訳を試みたものである――という体のアンソロジー。カルトブックと言うだけあって、一定以上の神話知識がないとちんぷんかんぷんだが、TRPGの資料には本書から引用された記述もあるので、よりディープな楽しみかたをしたい人にオススメしたい。2021/09/26

pgin

0
ゲーム設定書か副読本かと思いましたが、魔術師エイボンの生涯やそれ以前の魔術師達の記録を綴ったものという形。神話系の読み物として一読してみては。2009/05/08

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