出版社内容情報
佐藤 愛子[サトウ アイコ]
著・文・その他
内容説明
あるがままに受け容れよう。人生が終着駅をめざして速度を落としていく…老いとは?死とは?波瀾万丈の日々から紡ぎ出された渾身のメッセージ。
目次
第1章 老い―老いは人生の総仕上げである
第2章 死―ああ面白かったと言って死にたい
第3章 人生―思い通りの人生は退屈である
第4章 幸福―めげずに生きようとする力
第5章 性―私はこんなふうに生きてきた
第6章 家庭教育―生きる力を培ったもの
第7章 人間―興味と愛情が尽きせぬ存在
第8章 男と女―マコトの女 いい男
第9章 夫婦―失敗しても結婚した方がいい
著者等紹介
佐藤愛子[サトウアイコ]
1923年(大正12年)、大阪に生まれる。甲南高等女学校卒。小説家・佐藤紅緑を父に、詩人・サトウハチローを兄に持つ。1950年(昭和25年)、「文藝首都」同人となり本格的に創作活動を始める。1960年(昭和35年)、「文學界」に掲載された「冬館」で文壇に認められ、1969年(昭和44年)、『戦いすんで日が暮れて』で第61回直木賞を、1979年(昭和54年)、『幸福の絵』で女流文学賞を受賞。2000年(平成12年)、佐藤家の人々の凄絶な生きかたを、ありありと描いた『血脈』で第48回菊池寛賞を、2015年(平成27年)、『晩鐘』で紫式部文学賞を受賞。2017年(平成29年)、旭日小授章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のんぴ
36
快楽を追求し、不快を避けるだけの人生のどこに面白みがあるのか、と佐藤愛子先生はおっしゃる。自分に嘘はつかず喧嘩上等。相手を慮って思ってもいないことは言わない。損をいとわず信じた相手にうらぎられても、疑うことより愛することを大事にする。どんな困難、災難も受け止めて乗り越える強さ。大正生まれのこの作家は情熱的で破天荒。人間観察に鋭く、ものごとの裏表を見抜き、悲惨なことの中にユーモアを見出すことを忘れない。非凡な才能。身近にいたらちょっと苦手かも。2022/12/17
あいゆり
0
歯に衣着せぬ物の言い方は、特には人を傷つけるという人もいるかもしれないが、あらゆる方面に気を配り、同調が求められる世の中にいて、彼女の意見や言葉は小気味良く、かくありたいと思わせる、そんな一言ひと言が胸に刺さる。2023/09/10