出版社内容情報
コスミック時代文庫
【目次】
内容説明
貧乏長屋に住む浪人の楠木兵馬。茶屋で貸本を読むのが唯一の楽しみという、まこと地味で平凡な暮らしを送っているが、じつのところ、この男には裏の顔がある。かつて兵馬は、幕府の命令により数々の裏仕事をおこなった闇の始末人なのであった。だが最愛の妻と娘を亡くしたのをきっかけに引退、いまは市井で平穏に生きているのである。そんななか兵馬は、若い遊女のおりんと出会い、いつしかふたりは親しい友人となっていく。だがある日、おりんがやくざ者に暴行されたことで、兵馬のなかで眠っていたかつての凶暴な力がついに目覚め、果てなき復讐がはじまっていくのだが…。気鋭の作家が描く、とにかくおもしろい時代活劇・新シリーズ!
著者等紹介
青芝丈葦[アオシバジョウイ]
東京生まれ。トラック運転手・飛び込み営業マン・モデル事務所経営ほかさまざまな職を経て、三十歳のときにフリーライターとなる。記事取材執筆、書籍制作にたずさわりながら短編小説なども寄稿。流浪の人生経験を生かし、虐げられた人々のつつましい希望と幸せに光をあてることを信条としている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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