出版社内容情報
コスミック時代文庫
内容説明
江戸市中で大店に押込んで目撃者を殺す事件が立て続けに起こる。目撃証言から北町奉行所が追う怪盗「ほたる火」の犯行とされると、遂に老中も業を煮やし、「十日以内にほたる火を捕まえなければ奉行失職」と通告してきた。そうなれば定町廻り同心の井原伊十郎も責任を取らざるをえず、恋する百合との縁談もたち消えになってしまう。しかし伊十郎は人を殺めた「ほたる火」は“偽もの”と確信していた。「偽ほたる火」は陽動で本当の狙いは他にあると睨むも、期限を切られ焦る上役は聞く耳を持たない。伊十郎は、反目する南町奉行所同心の押田敬四郎、そして腐れ縁の「あの男」にまで助けを求め、「偽ほたる火」を追う。諦めない男・伊十郎は、信じた道を突き進むのみ!!
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京生まれ。83年「原島弁護士の処置」で、オール讀物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。『絆』で日本推理作家協会賞を、『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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