出版社内容情報
コスミック時代文庫
内容説明
女子ながら剣の遣い手で、類まれなる美貌を持つ高岡美月は、藩主の長峰彦一郎の目にとまり、奥に上がるよう命じられる。だが美月には豊島隆之介という許婚がおり、操を守るため、藩主を刀で脅して逃亡。隆之介とともに脱藩を決意する。ところが追手に阻まれ、乱闘のすえ、美月は崖から川に落ち、隆之介は捕らえられた。美月は浪人の権堂矢十郎に助けられた。矢十郎もまた、妻の藤乃を彦一郎に寝取られ、藩を出奔していた。ふたりは大胆にも城に乗りこみ、道場仲間である間垣孝道の助けもあり、隆之介と藤乃を奪還した。三月後、四人は江戸に出ていた。そして今度は、美月の純真さが将軍・家斉の目を釘づけにして―。痛快無比の時代エンターテインメント!
著者等紹介
八神淳一[ヤガミジュンイチ]
1962年熊本県生まれ。西南学院大学卒。雑誌編集者を経て作家デビュー。ストーリーの面白さに独特の官能描写が絶妙にからみつく作風は多くの読者に支持されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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