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出版社内容情報
ハガネ文庫
内容説明
世界の遺跡・遺物や文献を詳細に分析すると、地球上では人類と人外勢力との世界規模の大戦が少なくとも三度行われたことが判明している。主人公・安条世羽は、幼い頃に家族を「鬼」に惨殺されるも彼自身は無傷で生還。成長した世羽は鍛錬を積み、大学受験の予備校に通う一方、人外駆除のための組織「浄化班」に所属し日々人外との戦いの場に身を置いていた。果たして彼は、四度目の大戦を画策する人外の目論見を挫くことはできるのか…!?
著者等紹介
十文字青[ジュウモンジアオ]
北海道生まれ、北海道育ち、北海道大学文学部を一応卒業。作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 旧柏バカ一代
21
作者の名前で購入。主人公は人外におそわれて、両親を目の前で殺されたり、友人を殺されたりと、結構悲惨な目に遭っている。人外を憎み、人外を駆除する組織に所属して人外を殺す仕事をしていたが、剣の師匠を吸血鬼に捕らえられて眷属にされて襲われてしまう。関わる人達が壊滅的だわ。だけど人外討伐に組んでる連中とは関係が悪いが、皆んな生き残っている。チームは全員強いんだろうけど、人外からしたら脆弱な存在らしい。何とも良いようにやられているように思えてしまう。いつ、死んでもおかしくない状態なのが読んでいて辛い。でも読んじゃう2024/08/07
真白優樹
11
歴史の裏で三度、人外との大戦が起きている世界で、鬼による事件から生き残った少年が予備校に通いながら人外と戦う物語。―――闇は広く敵は強大、それでも戦う理由がある。 敵は人外、主人公は特別な力も持たぬ人間。だからこそド派手で一瞬間違えたら死な戦場の中、泥臭くても戦い抜く物語であり、絶望的な状況でも絶望せず反抗する、そんな活躍が鈍くとも光っている物語である。闇は果て無く、過去の遺恨は主人公を狙う。割と厳しく塞がり気味な道の中、戦い抜く主人公はどんな未来に辿り着くのか。 次巻も勿論楽しみである。2024/05/20
椎名
9
作者買い。かつて親、親族、その他大勢の命が奪われたなかで一人生き残り続けてしまった主人公の、復讐譚、に近いのかな。かつて地球上では人類と人外勢力との世界規模の大戦が、少なくとも三度は行われていることが判明している、という設定がなかなか面白く、それらが今後どう活きてくるのか楽しみにしたい。ストーリーとしてはまだプロローグという段階で、主人公もハッキリとしたこうしたいという目的や意思がないというよりぶれている印象があるため、どう変化していくのかにも注目したい。2024/06/10
灰音
7
人外と呼ばれる鬼や吸血鬼たちと戦う浄化班と呼ばれる組織との攻防の物語 主人公の世羽(せいう)が安定のメンタルしょぼん系だけど、実はめっちゃ強運を持ってて… 想像よりちょいグロでした!2024/09/07
シノミヤユウ
6
続きが気になる!人外駆除の組織に所属する主人公。彼が人外に大切な人を奪われた過去は悉く悲惨で。人外の残酷さと人間が抗う困難に心をごりごり抉られました。怨讐の泥沼と絶望に打ちのめされると同時に引き込まれ、重苦しい雰囲気なのに、簡潔にして強烈な文章の力もあってサクサク読めてしまう。1巻は全体として世界観の説明と前提の共有といった感じで、いわばプロローグ。希望は未だ見えず、それでも目の前の人外に抗い続けるしかない彼らの仄暗い日常=ハードな戦いを描くダークファンタジーでした。どうなるんだこの状況……!2024/06/25