出版社内容情報
伝奏屋敷の諸大夫で、正六位下にして主馬の官名まで賜った峰近香四郎──。
五摂家の雄となる九条家の侍である。だがこの香四郎、つい先ごろまでは四男坊の冷飯くいだった。
兄の死で家督を継ぐや、老中・阿部正弘や町奉行・遠山左衛門尉との出会いによって運命が急変し、
大名にも劣らぬ駕籠で出仕する身分に上り詰めたのだった。
ところが弘化となった今、国内の沿岸では異国船の出没が相次いでいた。
このままでは外国の餌食にされてしまう──強い危機感を抱いた香四郎は、
世の仕組みを立て直さんと、出世へのさらなる野望を秘める。
国のため、民のため、菊の太刀を手にして立ち上がる江戸っ子侍!
そして、そんな香四郎の目の前にふたたび老中が現れるのであった!!
内容説明
伝奏屋敷の諸大夫で、正六位下にして主馬の官名まで賜った峰近香四郎―。五摂家の雄となる九条家の侍である。だがこの香四郎、つい先ごろまでは四男坊の冷飯くいだった。兄の死で家督を継ぐや、老中・阿部正弘や町奉行・遠山左衛門尉との出会いによって運命が急変し、大名にも劣らぬ駕籠で出仕する身分に上り詰めたのだった。ところが弘化となった今、国内の沿岸では異国船の出没が相次いでいた。このままでは外国の餌食にされてしまう―強い危機感を抱いた香四郎は、世の仕組みを立て直さんと、出世へのさらなる野望を秘める。国のため、民のため、菊の太刀を手にして立ち上がる江戸っ子侍!そして、そんな香四郎の目の前にふたたび老中が現れるのであった!!
著者等紹介
早瀬詠一郎[ハヤセエイイチロウ]
東京生まれ。学習院大卒。放送作家・脚本家として芸術祭、教育映画祭などの優秀賞を受賞。2000年、『萩大老』(新潮社)で作家デビュー。一方で邦楽の家に生まれ、「岡本紋弥」の名で古典浄瑠璃“新内”の継承者として全国を口演する伝統芸能者で、番組の語り手ナレーターでも活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。