内容説明
彼氏なしの独身歯医者・安田香斗子は、ある日目覚めると伯爵令嬢カトリーヌに転生していた。日本でも父の残した借金で四苦八苦していたがどうやら転生先でもお金に苦労しているらしい。なぜか歯科道具がはいった愛用の鞄も手元に届いたので、困窮する伯爵家を救うため、香斗子は歯医者を続けようと決意する。だが歯科医師が存在せず、歯ブラシもない異世界ではさまざまな壁が立ちはだかって―。
著者等紹介
亜坂たかみ[アサカタカミ]
日本放送作家協会会員、元コピーライター。舞台脚本、別名義で恋愛小説や漫画原作も執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きまたよ
8
現代日本で相続した歯科医院を立て直そうとする女性歯科医が、自損事故で転生してしまう。転生先は没落しかけた伯爵家。そこは歯磨きも含めて歯科治療が全くない世界で、唯一の歯科医として伯爵家を立て直すために奔走する。100Vの電源が確保できたり、普及はまだ見たいだが電話はあるのに、口腔衛生だけ置き去りというのは設定としてちょっとおかしいかな?ほかの著作リストを見ると、この作者は異世界×医療物が特色のようなのですね。もうひとひねりとかほしい感じでした。2021/10/15
ほよこ
2
歯医者って転生もので珍しいし、買ってみよう!とか思わなきゃよかった。酷い穴だらけの設定で世界観もめちゃくちゃ。没落寸前貧乏伯爵家にも電話があるくらい科学が発達してるのに口腔衛生だけ全くの未発達とか不自然すぎる。転生主人公は専門分野のはずなのに違和感を覚えないのも、何の説得力もないのに突然入ってくる恋愛要素も、登場人物すべてが行動に一貫性がなく設定した予定調和をなぞってるだけで奥行きが全く感じられないというか。技術の普及は全くの無関心、消耗品の代替品は技術者に丸投げでネタありきって内容だった。2021/05/24