内容説明
六千三百石の大身旗本・藤岡家の剣術指南役、五味源十郎―。年は四十二、樽のように逞しい巨漢で、無骨な無敵剣豪であった。そんな源十郎が、同家の腰元を手籠にした咎で出奔することに…。が、これはあくまで世間を欺く絡繰り。多額な借金を背負い、お取り潰し寸前の藤岡家には、実は一万両という隠し金があるといわれ、その在り処を探索するため、白羽の矢が立った源十郎が浪人となったのだ。しかしその秘密は、十八娘の背中に“白粉彫り”で記され、女悦の極みで浮かび上がるという。剣は一流なれど、堅物で閨事には疎い源十郎が、果たして三人の美女に近づくことはできるのか―!?新たな書下ろし番外篇「裸女の剣法」を収録した傑作が甦る!!
著者等紹介
鳴海丈[ナルミタケシ]
1955年、山形県生まれ。1985年、『聖痕者ユウ/薔薇のストレンジャー』(集英社コバルト文庫)で、作家デビュー。映画化、アニメ化された伝奇アクション『修羅之介斬魔劍』から時代小説を手がけるようになり、現代アクション物、官能物、漫画原作、脚本など、多方面で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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