内容説明
江戸両国、ほねつぎ名倉の若先生・鳶太郎は、蘭学弾圧の難を逃れて東海道を西下中、下町娘・お夏に道連れを頼まれる。なんでも、親分稼業の父が闇討ちに遭ったらしく、仇討ちの助太刀をお願いしたい様子。それが不思議な旅の始まりであった。道中はお夏を皮切りに、困難に苦しむ人たちと次々に行き会うから、さあ大変!剣がめっぽう強く、真心に篤い鳶太郎は、飯屋で見かけた金物屋・木更津屋佐平を良き相棒に、悪への人情剣を振り下ろしてゆく。お夏の仇討ち、そして人々の願いを無事、成就させることができるのか―!?国民的人気作家・山手樹一郎の評判作を刊行する「山手樹一郎傑作選」。第十九弾は、『おたすけ町医者 恋情剣』上下巻、二巻同時発売!!
著者等紹介
山手樹一郎[ヤマテキイチロウ]
1899年、栃木県生まれ。編集者を経て文筆生活に入る。1940年より新聞連載を始め翌年刊行の『桃太郎侍』が大人気を博し、時代小説家としての地位を不動のものとした。その後も読者を楽しませることに徹した明朗闊達、爽快な作風で国民的人気作家として活躍し、映像化作品も多い。1977年勲三等瑞宝章を受章、1978年永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。