内容説明
ひょんなことから、御目付様の探索役を極秘に担うことになった、平石家の三男坊圭次郎。ある日、戯作者を志す親友の池野七之助に連れられて深川の岡場所に赴いた圭次郎は、そこで騒動に出くわす。女郎を殺した若侍が、彼らの目の前で自刃して果てたのだ。旗本の次男の狼藉に、目付が動き出す。謹厳実直と評判だった若侍が起こした事件の裏に何かがあると睨んだ目付に、ことのいきさつを探るよう命じられた圭次郎。辰巳芸者の豊吉や男芸者の六太夫に近づき、真相に迫る圭次郎だったが、その矢先、六太夫が何者かに殺されてしまった。背後で糸を引き、罠をしかけた人物とは…?気鋭が贈る書下ろし痛快時代長編、好評第二弾!
著者等紹介
氷月葵[ヒズキアオイ]
東京都生まれ。出版社勤務などを経て、フリーライターとして独立。秋月菜央の筆名で『虐待された子供たち』(二見書房)、福知怜の筆名で『タイタニック号99の謎』(二見書房)など、歴史、心理、ドキュメント系などの著書を多く執筆する。2006年、第四回「北区内田康夫ミステリー文学賞」において「師団坂・六〇」(筆名・井水怜)で大賞を受賞したのち、2013年『公事宿裏始末 火車廻る』で時代小説家として本格デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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はつばあば
37
前回石材横流しの探索役を極秘に担うことになった圭次郎、今回は友人七之助と岡場所近くで女郎を殺した若侍が、彼らの目の前で自刃。悪い奴はいっぱいいるけれど、現代の若者 よ、君たちも気をつけるがいい。誰とでもさかっていると梅毒って病気をもらうことがあるんですよ。昔の話じゃなく今の若者に多いそうです。私達の年齢はまだ赤線が廃止されてませんでしたから小学校ですでに梅毒の話を聞かされていました。うん、悪代官もいっぱい。時代は近代国家だと言うが・・未だに悪代官もお金を貢ぐ御店も性を売り物にする者も後を絶たない・・。2022/06/20
あき
0
冷や飯食いで多少市中で遊んでたとはいえ、特に放蕩してたわけでもなく、岡場所に足を踏み入れたこともない旗本のボンボンにしてはちょっとそつなくこなしすぎてるかな、って気がしなくもない。今後の探索で動いてくれそうな人物や、良い人脈も出来てきて、この先どんな事件が起きるのか、続きが楽しみなシリーズになってきた。2020/12/20
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