内容説明
天下人、徳川家康の軍勢を二度も敗走させた男がいた。信州にわずか三万石を領す、真田安房守昌幸である。だが、関ヶ原の役にて西軍に与し、紀州国九度山に配流、苦渋の日々を送っていた。そんな知将に吉報が届く。家康との対立を深めていた豊臣家からの大坂城入りの要請であった。慶長十九年、家康を油断させるため、己の死を装った昌幸は次男・信繁とともに密かに入城。豊臣秀頼の鶴の一声で総大将に任じられる。昌幸は、金城湯池の巨城・大坂城を攻撃型の城に造り替え、二十万人の徳川勢を迎え撃つ。日の本一の梟雄と呼ばれた男が、だれも想像し得ない出撃を繰り出す大坂の陣…。その驚くべき戦法とは?壮大な戦いのドラマを描く戦国戦記シミュレーションの傑作が今、ここに甦る!
著者等紹介
中里融司[ナカザトユウジ]
1957年、東京都出身。武蔵大学卒業。八年間の会社勤めの後、文筆の道を志し、1994年、学研歴史群像大賞優秀賞、メディアワークス電撃ゲーム小説大賞銀賞を受賞。時代小説、本格歴史小説、架空戦記小説など、多彩な分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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