内容説明
五年ぶりに江戸に戻ってきた奥山右京之介。元掏摸の弥太と再会を果たすのだが、道中、越前北浜藩領内で隠密を切り捨ててしまったため、何者かに命を狙われていた。そんな中、右京之介はかつて一刀流中西道場でともに剣を磨いた北浜藩士の若林左太郎に、同藩が「抜け荷」に手を染めている事実を伝える。刺客に追われている若様は、次々に襲ってくる悪党を退治していくうちに、その昔、仲間であった浪人矢島平四郎の娘、多美と出会うのだが…。弱い奴にはめっぽう強く、強い敵には奇策で打ち勝つ若様が帰ってきた。累計25万部のベストセラー、傑作時代小説「右京之介」シリーズ第三弾!
著者等紹介
高橋三千綱[タカハシミチツナ]
1948年、大阪府生まれ。テレビ局員、ホテルマンを経て、スポーツ紙記者在職中の74年に『退屈しのぎ』で群像新人文学賞を受賞。以後、著作に専念。78年『九月の空』で芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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