内容説明
大麻は麻薬か?バイオ・エネルギーや医療分野での研究も進む大麻草の知られざる真実。大麻草と人類の歴史から最新情報まで、この一冊でわかる「新・大麻入門」
目次
第1章 劇的に変わってゆく世界
第2章 医療大麻で命を救え
第3章 カウンター・カルチャーとしての嗜好大麻と禁止の歴史
第4章 21世紀の産業大麻
第5章 日本の中の大麻文化
第6章 日本の大麻取締法
著者等紹介
長吉秀夫[ナガヨシヒデオ]
1961年、東京生まれ。幼少より江戸葛西囃子を習得し祭り文化への造詣を深める。舞台プロデュースの傍ら、精神世界や民族文化、ストリート・カルチャーなどを中心に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomomi Yazaki
6
毒にもなり薬にもなる大麻。世間一般、特に日本では忌み嫌われているが、医療用として米国では使用が緩和されてきている。髙樹沙耶は時代の先端を走り逮捕されたが・・・。 世界は大麻解禁の流れで、実際オリンピックでは大麻成分はドーピング対象から外されている。あのWHOでさえ大麻の安全性を謳っている。国連もしかり。大麻取締法は戦後、GHQによってその骨子が導入され今に至る。米国の呪縛がここにもあることに驚きを隠せない。皇室行事にも欠かせない大麻。近い将来、日本でも大麻が解禁されることは、想像に難くない。 2019/07/18
ふたば
5
大麻の歴史と、規制されたワケ、医療への展望が纏まった一冊。古くから民間薬としての効果が知られた大麻が世界的に規制され、日本でも戦後、GHQを主体とした、米国主導の下厳しく取り締まる対象となった。多少の陶酔感等あるにせよ、肉体的依存性はなく、精神的依存の程度も高くはない。その問題点に比べるべくもない利点を生かさない法はないと思うが、日本ではまだ難しい。欧米では医療への利用だけでなく、嗜好品としても解禁され始めているようだ。タバコよりも体に悪くはなく、副流煙の問題もなくなるなら、それはアリかもしれないと思う。2020/10/29
Rammstein
5
海外では合法化されつつある大麻。昔は衣服などに用いられていた大麻がなぜ禁じられたのか、その歴史と医療に限らずこれから先、大麻にはどのような可能性があるかを説明する。/ 医療への未来はほんの少し。どちらかというと産業利用に関するページが多い。これまで産業利用もされていなかった植物であるため、可能性が多いということがわかった。2019/11/28
uburoi
1
佐賀県のWEBサイトを見ると「東京や大阪で、『HHCH』(大麻の有害成分である『THC』に似せて作られた合成化合物です)が含有されているグミを食べた人が嘔吐やめまい等の体調不良により、緊急搬送された事例が発生しています。」とあってまるでTHCが悪者扱いだが、本書によると必ずしもそうではない。大麻=マリファナっていうから悪い印象が付きまとう。本当はそんことなくて、依存性もなく大麻はやりすぎて死ぬことはないそうだ。これからはヘンプと呼ぼうという呼びかけの書でもある。2024/03/31
しょー
1
ピエール瀧の事件があった頃に、本屋で平積みしてあったのを手に。大麻と他の薬物では健康被害や文化的実用的な側面が全く異なり、かつ医療用としてもとても有用なので扱いを見直すべき、という内容。井上陽水が昔逮捕された件も記載があるが、僕が昔読んだ本では、陽水んは「日本で大麻が禁止されている間は使いません」と裁判で言ったという記憶があり、その頃からボンヤリ大麻のみの違いを知ってた気がする。本書の記載が正しいのであれば取り扱いを見直していい部分はあるのだろうなと。そこに国が手を付けるモチベーションがあるかどうか。2019/05/13
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