内容説明
草間大作は直参旗本一千石の総領息子。ある日、吉原でいやがる芸者に無理強いしようとしていた商人と用心棒を相手に大立ちまわりを演じた大作は、その現場を幕府目付に見咎められ、父の平蔵から内勘当を申し渡されてしまった。屋敷を出て両国米沢町の料理屋の二階に厄介になった大作だったが、この勘当にはある条件がつけられていた。世のため人のため三千両を善行に使い切れば、勘当をとくというのだ。暴れん坊として名を馳せる大作。騒動はつぎつぎと舞い込み、厄介ごとの解決に大金を使うものの、その金はなぜかすぐに大作のもとに戻ってきて…。剣は凄腕、正義に重きを置く快男児の活躍を描く爽快時代長編。
著者等紹介
芦川淳一［アシカワジュンイチ］
１９５３年、東京都生まれ。出版社勤務を経て、ジュニア小説でデビュー。ミステリーやホラー小説の執筆ののち時代小説作家に（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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とし
124
旗本風来坊1巻。直参旗本一千石の暴れん坊息子草間大作、三千両を世のため人のために使用すれば勘当を解く条件に勘当を申し渡され、屋敷を出て料理屋の居候に、厄介事の解決に奔走しお金を使うが何故かお金が戻ってくる面白い設定です。今回はプラスマイナスで二千六百両の残金次巻はいくら減るのか楽しみです。 2016/02/29
はつばあば
32
風来坊ったってお屋敷に帰れば若殿様。ちょっと正義感が強過ぎるのが玉に瑕。お屋敷をオン出て料理屋狩野の二階に用心棒として居候。そりゃ家にいてゴロゴロしてりゃ怒られるけど、ここ屋の二階暮らしは乙なものよとお節介焼きに奔走する。人助けの為に遣える3000両ものお金があれば私は何に使うだろうと・・。あの山口県の給付金の子は4000万以上のお金をどうしたかったのでしょうね。ポッポナイナイだけじゃ夢が無い。2022/06/05
ごへいもち
12
剣も家柄も見栄えも金も胆力も運も良いので何でもスイスイ。気楽2024/07/14
めにい
4
大物風なのにやたらとおせっかいないいオトコ。預かったお金を使いたいような使いたくないような、不思議な設定で興味を持たせる始まりです。結構強気な婚約者もまたこれからの楽しみ。2016/03/09
ふわぽん
1
今回も草間大作、正義の大暴れ！ 由紀ちゃんの危機、仇討ちの助太刀、楽しい父娘との出会い。 そして残り千三百両の世のため人のための大金が増えたのか減ったのか！ 痛快で読後がスッキリしました。2016/04/10
