内容説明
小町娘六花撰の浮世絵で評判の娘たちが五人、相次いで失踪した。いずれも外出先で忽然と消えており、巷では神隠しと噂されていた。北町奉行所が八方手を尽くす中、事件の目撃者、探索にあたっていた下っ引が続けざまに殺される。そして、さらに奉行中の威信を揺るがしたのは、中川で見つかった小町娘の一人・お富の亡骸だった。ひとり探索を外され、別の事件を追っていた定町廻り同心速水一魂だが、ひょんなことから神隠しの手掛かりが小梅村の花鳥茶屋(珍しい動植物を展示する見世物)にあることを掴む。しかもその茶屋の背後には、隠れ富と抜け荷を使った大がかりな企みが…。酔うほどに剣技が冴え渡る飲んべえ同心。その酔眼朦朧の探索行の顛末は。
著者等紹介
長谷川彰[ハセガワアキラ]
1939年福島県会津若松市生まれ。神奈川大学卒業。劇画原作者として数々の作品を発表する一方、児童書や別名義による官能小説を執筆、人気を博す。その後、歴史エンターテインメントのジャンルに進出(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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