内容説明
“酔いどれ一魂”こと速水一郎太は、北町奉行所の定町廻り同心。酒にだらしなく、役所勤めもいい加減。だがこの一魂、八丁堀きっての剣客で、しかも酒に酔うほどに技が冴える酔剣の遣い手だ。ある日、竪川であがった日本橋の油問屋武蔵屋主人の水死体。その数日後、主人なき武蔵屋に突きつけられたのは、店の身代全てに相当する死一倍の証文だった。親の財産の範囲で金を借り、親が死んだら倍返しする死一倍。跡取り息子萬吉が借りた五百両の借金が、なぜか五萬両に化けていたのだ。計ったような武蔵屋の変死に不審を感じた一魂は手先の佐七らとともに真相を探りはじめる。だがその矢先、萬吉につながりのある人物が立て続けに殺され、その凶刃は一魂にも…。
著者等紹介
長谷川彰[ハセガワアキラ]
1939年福島県会津若松市生まれ。神奈川大学卒業。劇画原作者として数々の作品を発表する一方、児童書や別名義による官能小説を執筆、人気を博す。その後「風魔外伝 新選組忍法帖」「異聞北条時宗 大船団襲来」で歴史エンターテインメントのジャンルに進出(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- ぶっちゃけ子育てどうしてる? 横峰は見…