内容説明
時は幕末―日本は大きく変わろうとしていた。近藤勇が、土方歳三が、永倉新八が、そして伊庭八郎が時代の荒波に立ち向かい、やがて飲み込まれていく。歴史に翻弄される剣士たちを描く傑作短篇集―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けやき
38
激動の幕末に剣に生きた男たちのアンソロジー。取り上げられてたのは、新選組の近藤勇や土方歳三、人斬り彦斎や人斬り半次郎、伊庭八郎や山岡鉄舟など。個人的に伊庭八郎の未読のものが読めてよかった。2021/02/18
AICHAN
32
図書館本。津本陽、戸部新十郎、三好達、池波正太郎、子母澤寛、海音寺潮五郎、柴田錬三郎、五味康弘、戸川幸夫が、近藤勇、土方歳三、沖田総司、永倉新八、伊庭八郎、河上彦斎、中村半次郎、山岡鉄舟、榊原謙吉を描く。実に贅沢な短編集だ。堪能した。特に、子母澤寛の「剣客物語」は良かった。昔の聞き書きをもとに書かれているだけに説得力があった。幕末の剣客で一番強かったのは千葉周作でもなく斎藤弥九郎でもなく桃井俊三でもなく男谷精一郎だったというのは頷けることだ。2021/08/18
ひさのっち
3
近藤勇・土方歳三・永倉新八って名があったから読んでみた。読む前は新撰組の隊士しか興味なかった。でも全部読み終えたら他の人物も気になってきた。伊庭八郎、河上彦斎、中村半次郎、山岡鉄舟、榊原健吉。どんな人物でどんな生き方をしてきたのかもっと知りたくなった!!!また読みたい本が増えた〜★2012/04/14
よっしー
1
色んな時代作家さんの話が読めるのは良いけど、結構堅苦しい表現が多くて疲れた…。人物を知るにはよさそうだけど、物語としては読みにくかったかなぁ。2013/07/31
うつぼん
1
時代小説の有名作家の短編が一冊で読めてオトクです。幕末という時代に生きたいろいろな立場の剣豪たちの物語。どちらが正しいとか抜きにしておもしろかったです。2012/06/04