内容説明
震度７を超える巨大地震が伊豆半島を襲った。事態の深刻さに慌てた政府首脳は急遽、自衛隊の出動を決定。海上自衛隊は第一護衛艦隊の総力を派遣し、陸上自衛隊も災害救援部隊を急行させた。海自の艦隊には最新鋭のイージス艦きりしまやヘリ空母おおすみも含まれていた。これで被災者の大多数が救われるはずだった…。だが伊東市の山中には秘密研究所があり、ここではアメリカの委託で重力制御と異次元探査が行なわれていた。原子炉を含む、これらの装置が巨大地震によって暴走を開始、数万の市民と自衛隊員は、異次元に転送されてしまった。そして異変が起こり始める。イージス艦の三次元レーダーに巨大な艦影が浮かび、連合艦隊を名乗る謎の交信が入り出す。混乱する市民を驚かす一発の砲弾！？眼前に出現したのは戦艦長門の勇姿だった。彼らはアメリカと戦争中の昭和１８年の日本に転送されてしまったのだった。その夜、Ｂ２９の大編隊が東京爆撃を敢行した。この驚愕の事態に、一般市民はどんな反応をするのか、自衛隊はどんな決断を示せるのか、第一護衛艦隊は異次元の世界でどんな活躍を見せるのか。
著者等紹介
橋本純［ハシモトジュン］
群馬県前橋市出身。各種職歴を転々とした後、風俗ライターからミリタリーコミック原作者に転身。軍事解説なども手掛けた後、１９９３年に『ト・ロ・ル』（光栄）で小説家デビュー。以後、架空戦記、歴史小説、妖怪変化などを題材に幅広い執筆活動を続けている
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