内容説明
「ぼく、うさぎ」「ぼく、うなぎ」「ぼく、うわぎ」みんなはすぐにともだちになりました。そこに、あたらしいおともだちがあらわれて…。わくわくしたり、ぐるぐるしたり、とくいになったり、ぷりぷりしたり。言葉にできない気持ちがたくさんつまった素敵なお話。
著者等紹介
二宮由紀子[ニノミヤユキコ]
作家。童話『ハリネズミのプルプル』シリーズ(文溪堂)で赤い鳥文学賞を、翻訳家として『クリスマスはきみといっしょに』(BL出版)で産経児童出版文化賞を、また『だれかそいつをつかまえろ』(BL出版)で日本絵本賞翻訳賞、『ものすごくおおきなプリンのうえで』(絵・中新井純子/教育画劇)で日本絵本賞大賞、『へちまのヘーたろー』(絵・スドウピウ/教育画劇)で日本絵本賞を受賞。絵本、童話、翻訳に作品多数
海谷泰水[カイヤヤスミ]
イラストレーター、絵本作家。文化服装学院ファッション工芸科、同研究科卒業。主に絵本や雑誌、書籍などの分野で活動中。東京イラストレーターズソサエティ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kumiko
31
良かったです!「うわぎ」「うさぎ」「うなぎ」おまけに「さなぎ」…と読み聞かせする際に舌を噛まないよう要注意ですが(笑)、ちなみに「さなぎ」は最後には「ちょうちょ」に変わります。でも名前が変わっても、似た名前じゃなくなってもともだちでしょ。「さなぎ」の優しい顔がお気に入りです。低学年向けっぽい絵だけど、内容は深くて、小4の姉も最後まで聞いていました。2017/08/02
そら
27
うわぎさん、うなぎさん、うさぎさん、さなぎさんしか出てこないほのぼの絵本と思いきや、、?友達と共通部分を見つけて仲間意識を感じたり、その共通部分を持たない子を仲間はずれにしようとしたり、グループの中で仲良くしてる子達に嫉妬したり、、と、大人もドキっとする友達関係のあるある話でした。最後は絵本らしく終わってホッとしました(^_^;)。読み聞かせ候補に。2019/02/05
遠い日
8
「うわぎ」と「うさぎ」と「うなぎ」。よく似た名前の3人が友だちになった。始めはそんなたわいないきっかけだったけれど、「名前」の枠を外れても、友だちは友だちなんだよという気づきまでの「うわぎ」の気持ちがよく描けています。人間関係に悩んだりすることにいやでも、踏み込んでいく子どもたちに寄り添うことのできるお話だと思います。2016/10/26
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
6
同じようなところがなくても、友達は友達。小さい子に分かりやすい絵本だと思います。2019/05/14
けいねこ
5
名前が似ているからと、ともだちになった、「うわぎ」と「うさぎ」と「うなぎ」。違ってたって、ともだちと思ったり、より似ているほうがいいのかと不安になったり。「うわぎ」の気持ちの微妙さが、すごくよくわかって、切なくなるけれど、「ともだち」たちの言葉にほっとします。表紙を見ると幼年向きな感じだけれど、語られていることはおとなにも通じることなので、人間関係に悩む多くの人に、手にとってもらいたい絵本です。2016/10/07
-
- 和書
- 商業簿記