著者等紹介
田島征三[タシマセイゾウ]
1940年大阪生まれ。高知で幼少時代を過ごす。多摩美術大学図案科卒業。1969年より東京都日の出町に住み、自然と向かい合う生活の中で絵本や絵画、版画などを制作し、エッセイを書く。1998年より伊豆に移住。1960年第1回全国観光ポスター展特別賞及び金賞、1969年第2回世界絵本原画展“金のりんご賞”、1974年講談社出版文化賞受賞、1988年絵本にっぽん賞、1990年小学館絵画賞・年鑑イラストレーション作家賞ほか多数受賞
南部和也[ナンブカズヤ]
東京生まれ。獣医師。北里大学獣医学科卒業。その後、アメリカロサンジェルス「キャットホスピタル」で研修し、帰国後猫専門の病院を東京に開業。現在千駄ヶ谷の「キャットホスピタル」にて獣医の仕事に従事する傍ら、本の執筆にも意欲的に取り組む
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感想・レビュー
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yomineko@ヴィタリにゃん
56
中々の内容、凄い絵本!金銀財宝に目が眩み、持ち込まれて来たお化けを山奥に置きっぱなしにしていたツケが回って来る。そう、お化けがどんどん子どもを生んで増えたのです👶そして逆襲して来たので、元の平穏な生活には戻れない。自業自得。これって地球環境破壊にも言えますね。ゴミ埋め立てるならまだしも、ポイポイ捨てているツケがもうすぐそこに迫って来ています😨😨😨😨2024/11/12
Willie the Wildcat
26
これまでの著者とは異なる系統の話。目先のことに捉われていると、中・長期的に取り返しのつかないことになる。本質への気づきを問われている気がする。絵も『日本むかしばなし』を髣髴させ、懐かしさを感じる。毎度のことであるが、知人である著者の多才さにはただただ敬服。2012/08/25
ふじ
14
昨夜読み聞かせ。これは何かの暗喩かな?山奥のひなびた、けれど平和な村。ある日、『山奥におばけを捨てさせてくれ、お礼はするから』というご一行がやってきて…結末に衝撃を受ける息子でした。2019/07/31
biba
12
おばけ好きの子どもが借りてきた。初めにパパが読んで、「この本ちょっとやだな・・・」。子どもと読んでみると、納得。初めは、本当に人助けのつもりだったんだろうな、村長さん。でもだんだん欲を感じちゃったな。パパと、読後、「これって原発じゃん・・・」と、話し合った。子どもはどう感じたのか・・・。悪い人がいないと言えばいない、いると言えばいる・・・。どう見るか、どう感じるか、どう自分のこととして捉えられるか、思いがけず深い本に出会いました。2015/04/29
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
11
山奥にあるそれなりに幸せに暮らしている村に、お礼をするからオバケを捨てさせてくれと頼まれ、大したことではないと引き受けた。それから次々オバケを捨てさせてくれと頼まれ、欲がはった村人は受け入れる。金持ちになり働かなくても楽な生活をおくっていた村人たちは…。2019/08/25