出版社内容情報
継母や姉の仕打ちに身も心も灰にまみれた灰かぶり。王子様との出会いで運命は劇的に変わります。
著者等紹介
矢川澄子[ヤガワスミコ]
東京生まれ。著書に「ことばの国アリス」「アリス閑吟抄」(現代思潮社)、「架空の庭」(大和書房)、「わたしのメルヘン散歩」「おにいちゃん」(筑摩書房)、「失われた庭」(青土社)。翻訳に、ギャリコ「雪のひとひら」(新潮社)、シュピーリ「ハイジ」(福音館書店)、エンデ「サーカス物語」(岩波書店)、ブリュノフ「ぞうのババール」(評論社)、チムニク「タイコたたきの夢」(パロル舎)等多数、宇野亞喜良との絵本作品に「おみまい」(ビリケン出版)がある
宇野亜喜良[ウノアキラ]
1934年名古屋生まれ。日本デザインセンター、スタジオイルフィルを経て、フリー。東京イラストレーターズソサエティ会員。日宣美特選、日宣美会員賞、講談社出版文化賞挿絵賞、サンリオ美術賞、赤い鳥挿絵賞などを受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
71
グリム原作に沿った展開のお話で矢川澄子さん再話による「灰かぶり」。宇野さんの絵と矢川さんの文章の相性の良さがこの本にも随所で見られることがファンにとり何よりの幸せで、残酷なこのお話も幸せな想いで読めてしまう。矢川さんが淡く笑いながら耽美で残酷な世界へと誘うように、主人公・灰かぶりの母が亡くなる最初のページで枕もとに立つ死神を描く宇野さん。子供の頃に見たシンデレラとは違うぞと警告するような始まりは何度読んでもドキドキしてしまう。(⇒)2021/09/10
とよぽん
16
継母、継姉の虐待に負けないで健気に頑張った娘。病気で亡くなった実母の加護が導いた幸運? どこの国にも似たような話が伝えられている、と再認識。2019/03/23
あおい
13
魔法使いもカボチャの馬車も出てこないシンデレラ。継母と姉の意地悪は想定内だけど自分の娘を灰かぶりと呼ぶ父親…ラストの姉達のイラストが怖い。2018/09/13
ヒラP@ehon.gohon
6
宇野亞喜良が描くとどうして物語 は別の次元に入ってしまうので しょうか。 シンデレラも描いた宇野さんで す。 裏の世界の別次元といった、奥深いもくろみがあったので しょうか? 健気なはずの灰かぶり姫を含め、登場するキャラクターが 上部を剥いで下心ありありの本音をさらけ出しているよう です。 裏表のある生身の人間を舞台に出してしまうと、観客もコ アになってしまうように思うのですが…。 絵本の状況劇場というかアングラチックな雰囲気を感じま した。2015/01/11
ochatomo
4
和製シンデレラは宇野亜喜良さん絵で表紙と見返し以外はブラウンの線とポイント彩色、ハイセンスで是非子どもにも読んでもらいたい 2001刊2018/03/09
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