内容説明
ひな祭りは、古代中国の上巳の節供が、日本に伝わる祓いの行事と結びついたものといわれています。初めは紙で作られていた人形ですが、次第に精巧なものへと変化し、流していたものが飾られるようになっていきました。官女や五人ばやし等を段飾りにするようになったのは、江戸時代中期以降だといわれています。時代と共にその姿を変えていったひな祭り。この絵本は、人形にけがれを移し、その年の無事を願うひな祭りの精神を今の子供たちに伝わるよう創作したものです。
著者等紹介
瀬尾七重[セオナナエ]
東京都生まれ。立教大学文学部卒業。「ロザンドの木馬」(講談社)で講談社児童文学新人賞佳作を、「さうよなら、葉っぱこ」(講談社)で日本児童文芸家協会賞を、「さくらの花でんしゃ」(PHP研究所)でひろすけ童話賞を受賞。他の作品に「だれのしわざ?」(旺文社)「しぐれ山のひみつ」(教育画劇)等、多数ある
岡本順[オカモトジュン]
1962年愛知県生まれ。絵本作品に「ふっくらふしぎなおくりもの」(ポプラ社)「クマの子太郎」(佼成出版社)「どうぶつえほん」シリーズ(偕成社)、さし絵作品に「中学生日記」シリーズ(ポプラ社)「コロッケ天使」(学研)「ぼくたちJ2スペシャル!」(童心社)等、多数ある
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