出版社内容情報
「動くから、食べるときに痛い」
「はずれるので、話しづらい」
総入れ歯が合わないと、悩んでいる人は少なくありません。
合わない総入れ歯をそのままにしていると、どうなると思いますか?
次第にあごの骨がやせてきて、咀嚼することすら困難になってしまうのです。
さて、歯科医院に行き、総入れ歯があわないと相談したとしましょう。
すると、インプラントをすすめられるはずです。
インプラントにすれば、自分の歯のように、しっかりと噛めるようになるでしょう。
しかし、身体的、経済的に負担が大きいというデメリットがあります。
また、インプラント周囲炎のリスクがあり、
一生涯、メンテナンスに細心の注意を払わないといけません。
本書で紹介するのは、
総入れ歯とインプラントを組み合わせたような治療法である
「インプラント・オーバーデンチャー」です。
動かず、はずれない総入れ歯といっていいでしょう。
自分でつけたり、はずしたりできるので、ケアがしやすいというメリットがあります。
「102歳になっても、何でも食べられる」という症例も本書で紹介。
本書が「食べる楽しみ」「人と話すよろこび」を取り戻す一助になれば幸いです。
内容説明
動かない入れ歯=下顎インプラント・オーバーデンチャー。総入れ歯でも、インプラントでもない、もうひとつの選択肢。「102歳で何でも食べられます」と喜びの声。
目次
第1章 「痛くてかめない、はずれて困る」と、下あごの入れ歯で悩む人は多い(総入れ歯の悩みは、痛い、動く、はずれる、話しにくい、ということ;入れ歯をつくって入れても、次第に合わなくなり、何度もつくり直す人は多い ほか)
第2章 インプラントのメリットは多いが、負担が大きいのも事実(総入れ歯が合わない人が歯科医師に勧められるインプラント;歯のインプラント治療とは ほか)
第3章 負担が少ないインプラント・オーバーデンチャーという選択肢(総入れ歯でも全顎インプラントブリッジでもない、第三の選択肢がインプラント・オーバーデンチャー;インプラント・オーバーデンチャーは、動かず、はずれない総入れ歯 ほか)
第4章 インプラント・オーバーデンチャーで食べる楽しみを取り戻した人々(食事のとき下あごの総入れ歯がはずれて困っていたが、インプラント・オーバーデンチャーでしっかりかめるようになった;多くの歯科医院で総入れ歯をつくったが、どれも痛くてかめない状態。インプラント・オーバーデンチャーで入れ歯を固定し、かめるようになった ほか)
第5章 インプラント・オーバーデンチャーのメンテナンスと維持力(インプラント周囲粘膜炎・インプラント周囲炎とは;プラークを徹底的に取り除いて治療する ほか)
著者等紹介
山根進[ヤマネススム]
歯学博士・医療法人社団山根歯科医院理事長。1948年山口県宇部市生まれ。1974年九州大学歯学部を卒業。1978年九州大学大学院歯学研究科(歯科補綴学)を修了し、歯学博士を修得。1978年父が院長を務める山根歯科医院に勤務。2013年医療法人社団山根歯科医院理事長に就任し、現在に至る。所属は日本歯科先端技術研究所。所属学会は日本口腔インプラント学会(学会デンツプライ賞、学会優秀論文賞、学会特別賞を受賞)、日本補綴歯科学会、日本口腔外科学会など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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