出版社内容情報
寝たきりの高齢者の数は増え続けており、約200万人と言われています。
寝たきりになり、口の中の健康状態が低下すると、
身体全体にさまざまな問題が起きます。
まず、「かむ・のみ込む」といった動作が不自由になります。
食べ物を自分の力で身体に摂取できないばかりでなく、
口の中の細菌が原因で誤嚥性肺炎が起こり、命を落とす恐れさえあります。
しかし残念ながら、介護をされている家族や介護従事者でも、
口の中の健康の重要性を理解している人が極めて少ないのが現状です。
だからこそ、いま注目を浴びているのが、
「お口の介護」とも呼ばれる「口腔ケア」です。
本書は、訪問歯科診療を行う17名の歯科医師の取り組みを紹介し、
「口腔ケア」の重要性を伝えています。
また、家庭で手軽にできる「口腔ケア」と「お口のリハビリ」も紹介しています。
内容説明
うまく飲み込めない、食事をこぼす、口臭がきつい、入れ歯があわない…など。家族の介護者、ヘルパー、ケアマネジャー必読。「お口の介護」がよくわかる本。
目次
1 お口の介護で、高齢者も介護従事者も救われる(訪問歯科診療が注目され、重視されている理由;お口の健康は高齢者の生活の質を向上させる;口の動きが鈍くなると、汚れがつきやすくなる;命にもかかわる「嚥下障害」を知っていますか?)
2 お口の介護「訪問歯科診療」を受けるには(訪問歯科診療の現状;保険でまかなえる訪問歯科診療;介護保険を利用するための手続き;「走る歯医者さん」が自宅まで来てくれる)
3 家庭で手軽にできる「口腔ケア」と「お口のリハビリ」(口腔ケアの基本は歯と歯肉のブラッシング;上顎と舌のお掃除も大切;口腔ケアをするときの介護の心得;お口のリハビリでもっと元気に)
4 口腔ケアのプロフェッショナル!訪問歯科診療の名医たち