内容説明
高度成長とバブルの間にありながら、これまであまり注目されてこなかった昭和五十年代。昭和文化をテーマとしたテレビ番組の監修も務める大学教授が、自身の体験をふまえたうえで資料を丁寧に読み解き、その暮らしと文化をディテール豊かに読みやすい文章で綴った学術的エッセイ。
目次
暮らしと人生の章(街はたばこ天国;毎日シャンプー;健康法~紅茶キノコからエアロビクスまで~;定年と老後)
メディアの章(土曜のテレビ、日曜のテレビ;カセットからCDへ;ワープロ時代)
音楽とスポーツの章(アイドルの時代~聖子ちゃんと荒木大輔~;モスクワ五輪不参加;演歌の全盛期;西武ライオンズとあの頃のパ・リーグ)
子どもの章(子どもの友だち、本とゲーム;ジュースとお菓子とコンビニと;外食の風景;中学受験~小さな戦士たち~)
著者等紹介
高野光平[コウノコウヘイ]
茨城大学人文社会科学部教授。1972年生まれ、埼玉県出身。東京大学文学部卒業後、電通勤務を経て、東京大学大学院人文社会系研究科文化資源学研究専攻博士課程修了。2007年より茨城大学勤務。昭和文化をテーマにしたテレビ番組の監修や資料協力も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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miu
6
昭和レトロやふてほどなどで注目を浴びた昭和。高度成長とバブルの間にある昭和のなかでもジミな?!五十年代。半世紀前の日本の面白さ、おかしさ、悲しみなんかもわかってかなり面白かった。野球選手の喫煙率にふれている章があって、カープがトップだったのにはなんか納得。不適切はたくさんあるけど、良い時代だったんだろうな。2026/07/04
プクリン
2
「暮らしと人生」「メディア」「音楽とスポーツ」「子供」の四章の構成。読む人によってささるところは違うと思うが、私は「暮らしと人生」の章が面白かった。今とは全く違う煙草にまつわる日常風景とか、短い期間だけどもてはやされた日本語ワードプロセッサとか。時代をリアルに伝えてくれる貴重な記録でもあると思う。2026/08/05
らすた
1
私も近い世代なので、興味を惹かれて手に取りました。 ただ時代を語るのは、客観的な視点と個人の経験とのバランスが難しいもの。この本も、私の五十年代とは違うなと感じる点が多々ありました。2026/08/03
みんな本や雑誌が大好き!?
1
著者は昭和47年生まれ。「昭和50年代」といえば、幼稚園に入るかどうかぐらいで物心がつくかどうかぐらいの時から始まり中学生になるころまでに相当する時代でしょう。本書冒頭は喫煙天国だったことの回想から始まります。テレビコマーシャルも喫煙がかっこいいものとして扱われていました。スターがバイクに乗って降りて一服。いま再放送されているBSの刑事ドラマなどは、昭和50年代ではなく平成になってからのものが多いですが、それでも署内や喫茶店などではタバコプカプカのシーンが多々出てきます。そんな野蛮時代を想起しました。2026/06/15
taq
1
中学から大学が昭和50年台だった。ぼんやりと覚えているその時代のあれこれを、専門の学者らしくきちんと並べ、それだけだと味気ないのだが、筆者自身の感想が添えられているのが楽しい。 今だったらネットであっという間に正解できてしまうようなクイズがスクラッチカードにあって、当たれば景品がもらえたあの時代を、「スマホとパソコンの電源を切ってみても、あの手探りの感触がよみがえることはない。」と「アナログ文化の最高地点」である昭和50年代を評しているのは言いえて妙だ。いろんなことが「手探り」だったと今考えるとそう思う。2026/05/15




