出版社内容情報
真犯人が出現してもなお冤罪社を追い詰める、警察とマスコミの退廃。内部告発の手紙によって、公害隠しが明らかになった対馬・イタイイタイ病をめぐる、血を這うような取材活動。鎌田慧セレクション第2巻は、『弘前大学教授夫人殺人事件』『隠された公害』の2編を収める。
内容説明
告白者の良心、そして内部告発者の正義感と勇気。その精神がこれからの民主主義運動には必要だ。真犯人が出現してもなお冤罪者を追い詰める警察とマスコミの退廃。内部告発の手紙によって公害隠しが明らかになった対馬・イタイイタイ病をめぐる地を這うような取材活動。『弘前大学教授夫人殺人事件』『隠された公害』の二編を収める。
目次
第1部 弘前大学教授夫人殺人事件(弘前・一九四九年夏;その冬・被告席;血痕;現れた男;追いついた真実)
第2部 ドキュメント隠された公害(尾行者たち;イタイイタイ病発生;やってきた東京資本;レントゲン写真の行方;二つの鉱毒運動―対馬・安中 ほか)
著者等紹介
鎌田慧[カマタサトシ]
1938年青森県生まれ。弘前高等学校卒業後に上京、零細工場、カメラ工場の見習工などをへて、1960年に早稲田大学第一文学部露文科に入学。卒業後、鉄鋼新聞社記者、月刊誌「新評」編集部をへてフリーに。1970年に初の単著『隠された公害:ドキュメント イタイイタイ病を追って』(三一新書)を刊行。以後、冤罪、原発、公害、労働、沖縄、教育など、戦後日本の闇にその根を持つ社会問題全般を取材し執筆、それらの運動に深く関わってきた。東日本大震災後の2011年6月には、大江健三郎、坂本龍一、澤地久枝らとさようなら原発運動を呼びかけ、2012年7月、東京・代々木公園で17万人の集会、800万筆の署名を集めた。2024年現在も、狭山事件の冤罪被害者・石川一雄さんの再審・無罪を求める活動などを精力的に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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