内容説明
大東亜共栄圏期、教育学者たちを植民地主義へ導いた「躓きの石」は何だったのか。戦後においてなお検討されずにきたこの問題に切りこみ、思想的根拠を問う。
目次
第1部 教育学は植民地支配にどう関わったのか(大東亜教育論とは何か―アジア太平洋戦争下の教育学を考える;大東亜共栄圏と日本教育学;大東亜共栄圏と『興亜教育』 ほか)
第2部 植民地教育と私たちのいま―日本植民地教育史研究会とのかかわりから(日本植民地教育史研究の蓄積と課題;植民地支配責任は語られなかった―『新しい歴史教科書』批判;植民地教育支配と天皇制 ほか)
第3部 植民地教育史研究に学ぶ―書評より(佐藤由美著『植民地教育政策の研究(朝鮮・一九〇五‐一九一一)』
百瀬侑子著『知っておきたい戦争の歴史―日本占領下インドネシアの教育』
白取道博著『満蒙開拓青少年義勇軍史研究』 ほか)
著者等紹介
佐藤広美[サトウヒロミ]
1954年北海道夕張に生まれる。1988年東京都立大学大学院博士課程単位取得。現在、東京家政学院大学教授、博士(教育学)、日本植民地教育史研究会代表、教育科学研究会副委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- 合理的なのに愚かな戦略