著者等紹介
末永昭二[スエナガショウジ]
1964年、福岡県生まれ。大衆小説研究家。立命館大学文学部卒。『新青年』研究会に所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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HANA
57
竹中英太郎の挿絵を小説ごと収録。主に忘れられた作品が中心で内容的に微妙な作品もあるが、英太郎の挿絵があるとどれもこれも良き作品であるように思えてくる。英太郎作品というと一番に連想させられるのが『陰獣』や『鬼火』のあのタッチであるが、ここではそれだけに留まらない様々な技法で描かれたものが収録されている。「けむりを吐かぬ煙突」の鬼火タッチな絵もいいが、「夜曲」の抽象画を思わせるような人物像もまた素敵。特に前者の胎児が列を作るような作品は思わず見入ってしまう。それにしても英太郎だけであと二巻もあるのか、楽しみ。2016/06/21
保山ひャン
2
竹中英太郎の挿絵付き小説集。瀬下耽、畑耕一、角田健太郎、妹尾アキ夫、そして、夢野久作。昭和3年~8年に発表された作品。戦前の探偵小説の面白さと、悪夢のような挿絵が存分に味わえた。2016/08/30