シリーズ紙礫<br> 人魚―mermaid & merman

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シリーズ紙礫
人魚―mermaid & merman

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  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784774406091
  • NDC分類 908.3
  • Cコード C0095

内容説明

海の半人半獣「人魚」をめぐる海色の物語。恋愛小説、童話、探偵小説、古典題材、前衛小説、海外の作品など、神秘的で印象深い人魚を主題にした九編を取り上げた。

著者等紹介

長井那智子[ナガイナチコ]
東京都生まれ。青山学院大学卒。スペインに6年、オーストラリアに4年、イギリスに6年在住。ロンドン在住時「英国ニュースダイジェスト」に文学エッセイを連載。フルート、手彫りガラス、絵画等にも造詣が深い。1982年より6年間、王立マドリード音楽院(コンセルバトリオ)で巨匠ラファエル・ロペス・デル・シドに師事。また、イギリスより帰国後、新宿JTBカルチャーセンターで手彫りガラス教室の講師を務める。祖父は精神分析の草分けでフロイトを日本に紹介した心理学者・大槻憲二(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちなぽむ@休止中

151
流すのは哀しみの涙、愛のしるし、食欲の表現。やさしさに報いない私を、どうか罰して永遠にゆるさないで。愛で縛って。たとえ食欲でもそれは甘露であります。 怠惰な幸福など捨て去って、一縷の望に航路を進めましょう。美しくおそろしく、かなしみをたたえてひんやりと冷たいあなた。 単なる家畜でしかない私を、飼い慣らして何度でも食べ尽くして。私は脚から派生して、下水溝から大量に再生する。どうせ消耗品なのですから。「海にいるのは、あれは人魚ではないのです。海にいるのは、あれは、浪ばかり。」2019/09/13

★Masako★今月もゆるゆる読書📖

70
★★★★人魚祭り本6冊目。人魚をテーマにした作品を幅広いジャンルから集めたアンソロジー。海色の不思議な物語9編♪一日1~2編ずつじっくり味わった。1編目が中原中也の詩「北の海」なのが嬉しい♪小川未明の重く悲しい「赤いろうそくと人魚」、オスカー・ワイルドの「漁師とかれの魂」は宗教色の強い不思議な物語。谷崎潤一郎の「人魚の嘆き」やっぱりいいなあ、この耽美な世界!安部公房の「人魚伝」はSF的な設定で人魚の怖さが伝わってくる異色の作品。水島爾保布氏の装丁も美しい。人魚祭りの〆を飾るのにふさわしい素敵な一冊だった♪2018/05/31

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

49
紙礫シリーズ第三弾の人魚アンソロジー。太宰治や谷崎潤一郎の人魚の話、紙礫シリーズでは初めての海外勢オスカー・ワイルド、本邦初の人魚姫の和訳アンデルセン。人魚といえばの小川未明『赤いろうそくと人魚』。洋の東西を問わず、人魚というものに対するイメージは美しくもどこか悲しかったり、人の心を惑わせ狂わせるものとして描かれている。安部公房の『人魚伝』はSF作品かと思った。一番、印象に強く残った。2016/12/12

山猫

17
2016年刊行なので明らかに違う。「人魚」を扱った古今東西の作品を集めてあるが、表紙の官能的な人魚の姿や宋朝体のタイトルにギョッとなる。どうせなら、人魚姫は半魚人だったとする倉橋由美子の作品も加えておいてもらいたかった。「貧しげ」表記あり。2021/11/26

sundance1973

6
人魚の話ばかりを集めたアンソロジー。同じ人魚譚でもいろいろあるもんだ。大好きな谷崎の「人魚の嘆き」と、ワイルドの「漁師とかれの魂」が入っているので個人的にお得感あり。谷崎のやつは、せっかくならオリジナルの挿絵を全部入れてほしかったな。「漁師と~」は、キンドルで単品で出ている新訳と読み比べてみるのも一興。「カッパのクー」って何となく聞いたことがあったけれど、人魚の民話なんだね。巻末には一作ごとの解説もついていて、ボリューム満点の一冊。2016/04/08

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