出版社内容情報
フランコ独裁政権が封印した、あるアナキストの生涯を描く評伝。「唯一のアナキスト」と呼ばれるディエゴ・ロドリーゲス・バルボーサの歩みが照らし出す、アンダルシアの忘れさせられた現代史。
労働組合・政党その他の略称一覧
解説 ディエゴ・ロドリゲース・バルボーサが生きた時代のアンダルシア(渡辺雅哉)
はしがき
一 「アンダルシアの農業問題」
a サルボチェア、「コルドニエフ」、そして「アメリカ風の憎しみ」
b リベルテールたちのアンダルシア
c 「知識人の」、または「カサス・ビエハスの共和制」
二 忘却のアンダルシア
a 帝政ロシアよりも劣悪?
b 「アナーキー」を愛する者たちが占める位置
c CNTの壊滅?
d 「もう一つのスペイン」の根絶
忘れさせられたアンダルシア あるアナキストの生と死
凡例
日本語版への序文 労働運動の記憶を呼び戻す(ジェラール・ブレイ)
はじめに
ディエゴ・ロドリゲース・バルボーサとチクラーナ・デ・ラ・フロンテーラのアナキズム
一 あるアナキストの誕生
二 帰郷、そして活動へ
三 チクラーナ、アナルコサンディカリズムの拠点
四 労働者の蜂起から軍部の反乱へ
五 殺害
六 戦う作家、ディエゴ・ロドリゲース・バルボーサ
地図・図版・写真の出典一覧
バルボーサの物語は、CNTが主流をなすリベルテール的なスペインにあって第一線の、とまではどうやら言いがたい何千名もの活動家のなかの一人を取り上げた、木目の細かい評伝である。バルボーサの歩んだ軌跡とその活動ぶりが、行動やペンを通じて周囲の労働者たちの反逆の精神に火を付けることに自らの人生の大半を捧げた、数多くのあの「目覚めた労働者」たちの軌跡と活動ぶりを思い起こさせるという意味においても、実際、この物語は一つの「見本」をなしている。(日本語版への序文より)
内容説明
1936~2006スペイン内戦70年。フランコ独裁が封印した、あるアナキストの生涯。
目次
解説 ディエゴ・ロドリーゲス・バルボーサが生きた時代のアンダルシア(「アンダルシアの農業問題」;忘却のアンダルシア)
忘れさせられたアンダルシア―あるアナキストの生と死
ディエゴ・ロドリーゲス#バルボーサとチクラーナ・デ・ラ・フロンテーラのアナキズム
(あるアナキストの誕生;帰郷、そして活動へ;チクラーナ、アナルコサンディカリズムの拠点 ほか)
著者等紹介
モリーナ,ホセ・ルイス・グティエーレス[モリーナ,ホセルイスグティエーレス][Molina,Jos´e Luis Guti´errez]
1952年生まれ。歴史学博士(カディス大学)
渡辺雅哉[ワタナベマサヤ]
1960年生まれ。文学修士(早稲田大学・西洋史)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 閑中随想・続