出版社内容情報
指紋押す指の無ければ外国人登録証にわが指紋なし(金夏日)
ハンセン病療養所に入園して60年、盲目の在日朝鮮人歌人による珠玉の随筆集。新たに随筆10編を加えた待望の増補改訂版。徐京植氏推薦!!
序にかえて/序
第一章 流れつつ
流れつつ/越える/かます編み/庭/渡日前夜
第二章 君子さん
父/ススメとスズメ/ラムネ/母/君子さん/かじかむ手/再会/戦災の記憶/雨降る中を/湯治
第三章 点字と共に
バラ/青木哲次郎さんを偲ぶ/舌読/点字と共に/点字ハングル/粥の味/病室で感じたこと
第四章 パンチョッパリ
山の雨/りんご狩り/サムルノリ/エプロン/パンチョッパリ/しあわせはいつ/あれから十年
第五章 朝鮮足袋
年金/声/朝鮮足袋/山下初子さんを悼む/縫いぐるみの犬/リハビリ/笑み/マイク握れば/カスマプゲ
第六章 祖国へ帰る願いかないて
河田さんの握り飯/明日香村を訪ねて/コスモスと私/祖国へ帰る願いかないて/初夏の日に/ジゲタリ/床石/墓参/電話
あとがき/増補改訂版 あとがき/著者略歴
指も視力も皮膚感覚すらも奪われた人。
故郷も家族も名前すらも奪われた人。
ありとあらゆるものを奪い尽くされた果てに、
その人の言葉がゆっくりと放つ、
ああ、なんと柔和な光――
奇跡のような言葉の光が私たちを恥じ入らせ、
私たちを励ます……
(徐京植氏推薦の言葉、オビより)
目次
第1章 流れつつ
第2章 君子さん
第3章 点字と共に
第4章 パンチョッパリ
第5章 朝鮮足袋
第6章 祖国へ帰る願いかないて
著者等紹介
金夏日[キムハイル]
1926年(大正15)韓国慶尚北道の農家に生まれる。1939年(昭和14)日本にくる。1941年(昭和16)ハンセン病を発病。東京・多磨全生園に入る。1971年(昭和46)2月、第一歌集『無窮花』(光風社)を出版する。1991年(平成3)『点字と共に』が平成3年度群馬県文学賞(随筆部門)を受賞。1992年(平成4)礼団法人群馬県視覚障害者福祉協会より文学賞受賞
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