出版社内容情報
学校になじめない、居場所がない、不登校、引きこもり、退学……。そんなつらい経験から松島少年は、自分のことは「自分で考えぬき、自分で決める」ようになります。みんなとちがうまわり道をして大人になり、おぼうさんになった松島靖朗さんは仲間のおぼうさんたちと、二〇一四年一月に「おてらおやつクラブ」という活動を立ち上げました。「子どもの貧困」と「食品ロス」の問題を解決しようとする取り組みです。お寺に「おそなえ」されたおやつを、ほとけさまからの「おさがり」としていただき、子どもをサポートする支援団体や、さまざまな事情からこまりごとをかかえる、十八歳未満の子どものいるひとり親家庭に「おすそわけ」しています。そして松島さんはいつしか「おやつのおぼうさん」とよばれるようになっていたのです。
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