くもんの児童文学<br> チカクサク

個数:
電子版価格
¥1,650
  • 電子版あり

くもんの児童文学
チカクサク

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年06月13日 22時15分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 208p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784774338255
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

 戦後1950年代、英治は商店で賑わう街の履き物屋に生まれ、総勢十一人が暮らす家で育った。5歳の春、一緒に遊んでいた3歳の弟裕也を亡くして以来、弟が死んだのは「ぼくのせいだ」と英治の心には罪悪感が住み着いてしまう。養蜂を営む叔父信三と過ごす和歌山での日々などの非日常的な体験を通し、抱えた罪悪感を少しずつ消化していく英治は、9歳の夏に蝋燭と炎の絵ばかりを描き続ける、絵師と名乗る女と出会う。「子どもを殺した」と自分を責め続けている女に、英治は「ぼくも弟を殺した」と事故のことを打ち明ける―――。
『こんぴら狗』で児童文学賞をトリプル受賞した今井恭子先生が、心の傷を抱えながらも他者との関わりを通し、力強く成長していく等身大の子どもの姿を描いた物語。

内容説明

ぼくのせいだ―。戦争の傷あとの残る時代に生まれた英治は、弟を亡くした事故に罪の意識を抱えている。英治の心を救ったのは、おじと過ごした菜の花畑での日々や、同じように悲しみを抱える大人たちとのできごとだった。少年が受け取り、そして手渡していく救いの形を描く傑作小説。

著者等紹介

今井恭子[イマイキョウコ]
広島県生まれ。上智大学大学院修士課程修了。日本文藝家協会会員、日本児童文学者協会会員。『歩きだす夏』(学研)で第12回小川未明文学賞大賞を受賞。『こんぴら狗』(くもん出版)で第67回小学館児童出版文化賞、第58回日本児童文学者協会賞、第65回産経児童出版文化賞(産経新聞社賞)を受賞する

いとうあつき[イトウアツキ]
イラストレーター。文教大学教育学部心理教育課程卒業。保育士として勤務後、イラストレーターに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chimako

71
今井恭子さんは児童文学の作家だが、これは5歳の英治の目線で描かれた戦後色が残る昭和28年~の大人の物語だと感じた。戦死したと思われていた一家の長男の思いがけない帰還や養蜂で暮らしを立てる叔父、二つの家族が住む大家族の家の様子、恐ろしい廃屋。これより10年ほど後に英治位の年頃で大家族の友人の家の様子や、戦争で亡くなった伯父の写真、濃い近所付き合い等を思い出した。英治の弟は2階から落ちて亡くなる。昔は子どもが亡くなることも今より多かった。幸せは身近にあり不幸も身近にあった。懐かしく、切なく暖かい読後感。2024/11/07

雪丸 風人

15
人にも自分にもやさしくなれる物語。戦争の傷跡が残る時代の商家を舞台に、重いトラウマを抱える少年が荒波にもまれながら成長していきます。傷痍軍人の話は私の心にもグサリと刻まれました。子どもを子ども扱いしない養蜂家の叔父さん、魅力的ですね。傷ついた少年のために、彼がする思いがけない働きかけが沁みましたよ。女絵師のエピソードでは、二人して感情を吐き出す場面が圧巻でしたね。さらにラスト。失礼ながら変なタイトルだと思っていたのが「これしかない!」へ引っくり返る妙技に、心から満たされた!(対象年齢は12歳以上かな?)2024/11/15

manamuse

14
いろいろ伝えたいことがあるんだな…と。全体的に不穏な感じがしてなんか怖い。電報のシンプルさが新鮮。2024/12/30

joyjoy

11
自分の親世代が子どもだった時代の物語。皆が何かしら哀しみを背負って生きていて、その分、人を思いやることができたのかな。家族や親戚、ご近所さんとの交わりが深いだけ公然の秘密も多くあったかもしれないが、誰にも言えない心の秘密を、ここぞという場面で大事なひとと分かち合う場面にグッときた。校長先生の訓話「人には親切に」ではないが、勇気を出して心を開くことで、自分自身が癒されたり成長したり、成仏できたり?するのかも。読み返すと「おあいこか」は絵師から英治への「ありがとう」のようにも思える。タイトル、表紙画も素敵。2025/01/10

柊子

10
カバーのイラストが美しい。タイトルも秀逸。ストーリーは児童書と言うより、大人向きでは? 女絵師との絡みなど、不思議な雰囲気の中、胸に迫るものがある。100年も?描き続けていた蝋燭が、やっと燃えた……こういう展開は好きだ。でも、子供にはなかなか理解できないだろうなあ。初読みの作家さん。面白かった。2025/03/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22118057
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品