感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
44
ジュニアサイエンスブック。地球には磁場があり、磁場が地球を守っている。磁力線を見える化し、わかりやすく解説する。[はじめに]磁石の特徴[第1章:地球の磁場]方位磁針、発電の仕組み[第2章:地球磁場と生き物]磁場を感じる生き物[第3章:地球磁場の働き]磁気嵐[第4章:地球磁場の逆転]松山博士の大発見[第5章:スーパーコンピューター]シュミレーション[第6章:地球磁場の再現]液体鉄、しくみの解明[おわりに]次の逆転はいつ?▽1万年ごなのか10万年後なのかわからない。現在は双極磁場の再現までできている▽難しい2020/06/25
Chiyo K.
12
恥ずかしながら地球の磁力線の方角が逆転することを、チバニアン認定の時まで知らなかった。NとSが逆転するしくみをコンピュータでシュミレートした実績を持つ著者が、地球内部の状態、地磁気の発生するしくみ、宇宙線や太陽風などの知識をふまえて、地球磁場の不思議を解説。けっこう専門的な内容に見えるが文章が平易で余計な情報もなく、全体で100ページにも満たない。このくらいの分量の方が、すっきり理解できるのではないか。今年のノーベル物理学賞の例を挙げるまでもなく、データサイエンスや可視化の重要性が理解できる本。2021/10/09
まる子
10
磁石のN極とS極は知っての通り。地球にも磁力があり(地球磁場)Nが北を指す当たり前〜。なんて思っていたら逆転する事もあると!その周期はまちまちで、一番最近が77万年ほど前。目には見えない磁力線は伝書鳩が戻ってくる理由、他にイモリや、海の中で泳ぐサメやカメもそれにそっていると。ふむふむ。ミツバチは磁力線で時間がわかるらしい。大人向けの専門書なら理解できないほどの内容だけど、ジュニアサイエンスありがたや〜。可視化って大切。スーパーコンピュータさん、これからもよろしくお願いします。2021/11/15
あおい
5
普通コンパスはN極が北をさす。でも地球が誕生してからこれまでの間にN極とS極がさす方向は何度も逆転している…私はよくわからなかったけれど理科が好きな息子に中学で習った語句もあるけど小学生でもわかる内容だよってサラリと言われました。2020/07/18
がらす
1
磁石が影響を受けている地球磁場についてのお話。長い歴史の中でN極とS極は何度も入れ替わっているとのこと……壮大で難しいテーマながら、分かりやすい例や図解が取り入れられていて興味深く読むことができました。もし磁場が入れ替わる瞬間に立ち会ったら世の中が大混乱になりそうですが、ちょっとワクワクしてしまいます。2022/07/14