内容説明
くまのこのるうくんはたまたまであったおばけのこと、ぽんぽん山にのぼることにしました。とちゅうのわかれみちでおばけのこがいいます。「りょうほうのみちをいってみようよ」ふたりは、「てっぺんでまたあおうね」とやくそくして、べつべつのみちをすすみますが…。すべての見開きにイラストいり。はじめてのひとり読みにもぴったり!読んであげるなら4さいから。ひとりで読むなら6さいから。
著者等紹介
東直子[ヒガシナオコ]
歌人・作家。1996年、第7回歌壇賞受賞。2016年、『いとの森の家』(ポプラ社)で第31回坪田譲治文学賞を受賞
吉田尚令[ヨシダヒサノリ]
絵本の作画を中心に活動。『希望の牧場』(作・森絵都)で、IBBYオナーリスト賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ikutan
56
ぽんぽん山のいっぼんみちで出会ったるうくんとおばけのこ。二人はすっかり意気投合。仲良く、てっぺんをめざしていたら、途中で別れ道が。てっぺんで会う約束をして、るうくんは右側の道へ。おばけのこは左側の道へ。さぁ、二人は会えるかな?ちょっとドキドキ。表情豊かな二人がとても愛らしい。リズミカルな言葉の繰り返しが心地よくて、音読、読み聞かせにぴったりかな。ちょっと切ないけれど、友達っていいなぁと心がほんのり温かくなる物語。2020/11/30
ゆのん
53
ぽんぽんやまへお出掛けするるうくんはおばけのこと出会って友達になる。途中、道は二つに分かれる。それぞれの道から山の頂上を目指す。途中りんごやレモン、ぶどうやのばらと会いながら。違った道を歩いていても友達はやっぱり友達。夜になってちょっぴり不安になっても信じて待つ。素敵な友情。幼い頃、出会ったばかりの子とすぐに友達になって、ちょっとした冒険をしたなぁと思い出す。大人になるとなかなか友達は出来なくなる。子供の頃の素直な気持ちと好奇心は段々と薄れてしまうのか…。遠く離れてしまっても、友達はいつまでも友達。2442020/11/03
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
48
作者は東直子さん。偶然出会ったくまのこの「るうくん」と「おばけのこ」。出会ってすぐ友達になって、一緒に山登り。途中で道が二手に分かれ山の頂上で待ち合わせし、別々の道へ。中々来ないでやきもきし、相手を信じて待つ姿がいじらしかった。友情、信頼について学べる。2021/01/26
れっつ
37
本が出来上がるのを楽しみにしていた。これは絵本ではなく幼年童話。NetGalleyでは挿絵も少なくストーリー展開の物足りなさを感じ、イメージし辛かったけれど、絵が行間を補完し、可愛くてちょっと切なくてあたたかな、とても素敵な本に仕上がっている。やはり絵が多い本は、絵が大事!吉田尚令さんの絵は表情豊かで本当に愛らしくて大好き!くまのこの"るうくん"が、ぽんぽん山に登ろうとして出会った、白くてふわふわの"おばけのこ"と心通わすおはなし。相手を思う気持ち…うまく伝えられなくても、伝えたい気持ちがあれば…。2020/11/06
anne@灯れ松明の火
29
作者のおふたり(挿絵が吉田尚令さん)とも、好きな作家さんなので、ワクワク。偶然に出会って、仲良くなった「くまのこ」の「るうくん」と「おばけのこ」。一緒に、ぽんぽん山に登ることになった。ずっと一緒かと思ったら、分かれ道で、別々の道を選ぶことに。それで、かえって、相手への思いやりがふくらむのが素敵! 頂上で会うはずが、なかなか おばけのこが来ない。ハラハラする展開には、ドキドキ♪ 子どもたちに、素敵な友情を伝えるお話だった。擬音の楽しさが、歌人の東さんらしさかな。 #NetGalleyJP2020/10/16