内容説明
ねえ、ないしょだよ。ウソからはじまるホントの友だち。小学校低学年から。
著者等紹介
いとうみく[イトウミク]
神奈川県生まれ。『糸子の体重計』(童心社)で日本児童文学者協会新人賞、『空へ』(小峰書店)で日本児童文芸家協会賞を受賞。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人
中田いくみ[ナカダイクミ]
埼玉県生まれ。日本と台湾を主な拠点とし、個展などで作品を発表している。芸術集団「画賊」のメンバーとしても活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
52
児童書。きみひろくん(中村公洋)は成績もよくて運動もできて性格もいい優等生。ぼく(岩田友希)も、きみひろくんってすごいと思っているけれど、ひとつ困っていることがある。それは、きみひろくんが、ぼくだけに嘘をつくこと。「みんなには内緒だよ」といって、オリンピックに選ばれたとか公園の土管がアフリカに繋がってたとか言う。嫌な嘘じゃないので気にしていなかったけれど、ある日きみひろくんが「内緒だよ」て秘密を打ち明けてくれた。▽これは萌えます^^/あぁ腐っててスミマセン2020/02/07
chiaki
39
礼儀正しく文武両道、とても優秀なきみひろくん。だけど、ともくんにだけは嘘をつきます。手のり像を飼ってるとか可愛らしい類いの嘘だから、ともくんは快く嘘をつかせてあげます。ある日、元気のないきみひろくんがついた嘘に垣間見える「寂しい」という気持ち。お母さんが一生懸命頑張ってるのは、自分がいるせいなんだと、ふともらした言葉が重かったです。そっと寄り添うともくんの温かさが心に沁みます。悩みは1人で抱え込まないで分け合うことで軽くなる。土管の中ように、今は暗くてもきっと出口が見つかる!明るい希望を感じる一冊でした。2020/02/07
たまきら
35
娘の仲良しにものすごい嘘をつく子がいます。娘は彼女のことが好きですが、イライラさせられることも多くよく愚痴を聞かされるのでこの本を借りてみました。少し長いのでどうかな?と思ったのですがすごく気に入り、何度も読み返していました。嘘をつく子は実は結構いる。その事実だけでも娘をなだめる効果があったようで面白いです。…大体コロナ騒ぎで友人にも会えず、フラストレーションたまるよね。2020/04/16
のり
18
きみひろくんは何でもできて、礼儀正しくて、みんなに好かれている。そんな きみひろくんはともきくんにだけつくウソは誰も傷つけないウソ。ともき君もいい子、優しい。きみひろ君のさみしさに気づいて寄り添うともきくん、私は好きだな、この本。2019/12/22
ochatomo
18
図書館新着本 優等生だけどお母さんと距離があり、夢の世界を抱える公洋くん 仲良し友達の友希くんは信じることを大切にできる子 「ぼくはイエローで…」装画の中田いくみさんの絵が明るくて楽しめるほのぼの創作 2019刊2019/12/08