出版社内容情報
日和の母・愛子は日和を愛していない。妹の紅子ばかりを溺愛している。そして父も、母も、紅子も、日和自身もその事実から目をそむけ、そのことについて皆口に出すこともできず日々を過ごすのだった。果たしてこの家族は再生することができるのか……。
内容説明
あたしは、まだ母に愛されたいと思っている。いつか母は、あたしを愛してくれると信じている。そんなことは無理だとわかっていても、あたしはあたしの深いところで、いまも願っている。
著者等紹介
いとうみく[イトウミク]
神奈川県生まれ。『糸子の体重計』(童心社)で日本児童文学者協会新人賞、『空へ』(小峰書店)で日本児童文芸家協会賞を受賞。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人
酒井駒子[サカイコマコ]
兵庫県生まれ。絵本作家。『きつねのかみさま』(作:あまんきみこ、ポプラ社)で第9回日本絵本賞、『金曜日の砂糖ちゃん』(偕成社)で2005年ブラティスラバ世界絵本原画展金牌賞など国内外で受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。