深く、深く掘りすすめ!“ちきゅう”―世界にほこる地球深部探査船の秘密

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 126p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784774324760
  • NDC分類 K450
  • Cコード C8095

出版社内容情報

高さは30階建てのビル、長さは列車10両分。船底からパイプをつないで挑むのは、だれも見たことがない地球のマントルです。

【著者紹介】
神奈川県生まれ。横浜国立大学卒。絵本や童話、パネルシアター、紙芝居の執筆など幅広く活躍している。現在、日本児童文芸家協会理事。作品に、『パンダの手には、かくされたひみつがあった!』をはじめとする「動物ふしぎ発見シリーズ(全5巻)」、『すごいぞ!「しんかい6500」』(ともに、くもん出版)、『もしも宇宙でくらしたら』(WAVE出版)など、多数。

内容説明

まだ、だれも見たことがない地球のマントル。挑むのは、10000メートル先の地底だ。世界トップレベルの調査を可能にしたのが、地球深部探査船“ちきゅう”だ。海底までおろしたパイプで海底下を掘りすすみ、岩盤や地層を掘りぬいた「コア」を船上に引きあげる。コアの研究から、東北地方太平洋沖地震で発生した大津波の原因がわかったり、四十六万年前の地層にすむ微生物が明らかになったりしている。そんな“ちきゅう”の活躍ぶりを紹介しよう。

目次

第1章 地球内部を調べる研究(地球を掘る計画の歴史;次つぎと発見された証拠;スタートした日本のチャレンジ)
第2章 世界一の地球深部探査船をつくる(夢の実現へ始動;目標は「動かない船!?」;建造にかかわった誇りと苦労;忘れられない光景)
第3章 “ちきゅう”に乗ってみる(パイプだらけの船上;海底から引きあげる宝物)
第4章 高知コアセンターを訪ねる(コアがねむる冷凍倉庫;海底下の深くでも見つかりはじめた生物;命の時計の進みかたがことなる生き物)
第5章 巨大地震の原因を探る(研究者が頭をかかえるなぞ;海底下に地震のあとを探す;たびかさなるトラブル;ついに掘りあげた奇跡のコア;大津波の原因を解明)

著者等紹介

山本省三[ヤマモトショウゾウ]
神奈川県生まれ。横浜国立大学卒。絵本や童話、パネルシアター、紙芝居の執筆など幅広く活躍している。現在、日本児童文芸家協会理事

友永たろ[トモナガタロ]
大分県生まれ。サカナイラストレーター。こどもの本、自然、科学、生きもの関係(とくに魚)を中心に活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

14
地球深部探査船ちきゅうの活躍を描いた本。海上から海底までドリルパイプを下ろして、回転しながら海底を掘削し、岩盤や地層をくり抜いたものはコアと呼ばれる。パイナップルの芯をくり抜いた感じ。理論上はマントルまで届くといい、ちきゅうには1000本以上、1万メートル以上分のパイプを積むことができるという。プレート同士の摩擦熱によって生まれた熱が粘土層に含まれる水を温め、膨張することで大地震の際に大津波が起こるという仕組みも解明。メタンハイドレート等新たなエネルギー源の探索にも関わっているとのことで、すごいなあ…。2018/05/09

Yたろー

11
地球をどんどん掘り進み、マントルを目指している「ちきゅう」。もともと「ちきゅう」は聞いたことがあるくらいで、海底掘削については殆ど知らなかったが、大変な苦労を経て、東北地方太平洋沖地震の原因を研究したりと言った成果をあげていると知れた。2021/03/02

スターライト

8
著者と同じように、地球の内部には大きな空洞があって死滅したはずの恐竜が住んでいたり、太古の人々が生き残っていたり、太陽が輝いていたりとロマンティックな空想の翼を広げたものだ。しかし実際には、マントルと呼ばれる高温の物質やそれと地上を隔てる硬い地殻に覆われていることを知り、ちょっとがっかりしたものだ。だが実際はどうなのかを、先端技術を駆使しながら研究している人々もいて、本書はその苦闘の物語だ。東日本大震災発生のメカニズムを解明したとはいえ、まだ道半ば。知的好奇心を刺激する成果を、ぜひ上げてほしい。2017/09/18

たんぽこ

6
「しんかい6500」のお次は、「地球深部探査船〈ちきゅう〉」!深海にもぐることはできても、とてつもない高圧&高温の世界である地球の内部にまだ行くことはできない。でも、海底下を掘りすすめて、マントルの謎に迫ることはできる!東日本大震災を引き起こしたプレートの動きは、地球深部探査船〈ちきゅう〉が採取したコアによって解明されたのですね。研究者や技術者達の絶え間ない挑戦には心から感服します。3.11特集でこの本を紹介してみたい。2019/02/21

しずくちゃん

5
地球内部を探る探査船「ちきゅう」。東日本大震災の大津波発生の原因を突き止めたり、日本近海の海底に存在すると言われる新しいエネルギーメタンハイドレートの採取にも「ちきゅう」の技術が役立つという。そしてマントルのコアを掘るという壮大な目標。果てしない苦労の連続かも知れないけど、「ちきゅう」にも「しんかい6500」にもがんばってほしい。2023/09/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10801846
  • ご注意事項

最近チェックした商品