ひがん花の赤いじゅうたん―小栗大造と童話作家・新美南吉の“平和”への祈り

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ひがん花の赤いじゅうたん―小栗大造と童話作家・新美南吉の“平和”への祈り

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  • サイズ A5判/ページ数 125p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784774322629
  • NDC分類 K289
  • Cコード C8393

出版社内容情報

「平和への祈り」を胸に、ふるさとの堤防にひがん花を植えつづけた、小栗大造の半生と、その運動を描く感動のノンフィクション。

本年96歳になった小栗大造は、新美南吉のふるさととして知られる愛知県半田市岩滑(やなベ)の出身である。みかん農家の跡取りであったが、父は大造が5歳のときに他界。母一人子一人の生活だった。1939年、召集されて中国戦線に従軍。憲兵隊に所属し、命からがらビルマのジャングルで終戦を迎えた。母が待つ日本へ復員した大造は、家業の再興に懸命にとりくんだ。
 1990年、大造は72歳になっていた。仕事も息子の代となり、ふるさとの農業・園芸の振興にも、少しは力を尽くすことができた。だが、「何か大切なことを、まだ果たしていない」ことに気づく。それは、戦争のために死んでいった、友人たちへの「思い」だった。
 大造は、ふるさとの矢勝川(やかちがわ)の土手に、ひがん花を植えることを思いつく。南吉の童話『ごんぎつね』にも登場する、ふるさとの思い出がつまった花だ。「これを矢勝川の土手に咲かせて、二度と戦争などしてはならないと、みんなで誓い合おう。それが、戦争で生き残り、幸せに暮らしているわたしの、これからの仕事だ……」。こうして大造は、土手の草を刈り、1株1株集めたひがん花の植え付けを始めたのである。
 初めは、ひとりの老人の奇妙な行動でしかなかった。しかし、大造の「思い」に共鳴した、たくさんの人々の協力によって、現在、秋の彼岸時期、矢勝川には、300万本以上のひがん花が咲きほこっている。それは、「平和」を祈る思いが紡いだ、どこまでもつづく赤いじゅうたんのようだ。

【著者紹介】
1934年、朝鮮慶尚北道大邱府=けいしょうほくどうたいきゅうふ(現・韓国大邱広域市=テグこういきし)に生まれる。1945年10月、母の実家、愛知県横須賀市(現・東海市)に引き揚げる。愛知学芸大学修了後、慶応義塾大学に学ぶ。名古屋市、萩市、川崎市の公立小学校で教員をつとめる。主な著書に、自叙伝『白絹のワンピース 私が少女のとき戦争がはじまって』(母と子社)、風船爆弾の製造にかかわった女学生を通して「戦争」を描いた『青い風船』(くもん出版)などがある。【決定稿ではありません】

内容説明

童話作家・新美南吉が生まれ育った、愛知県半田市岩滑―。この町の北側を流れる、矢勝川の土手は、毎年、秋の一時期、たくさんのひがん花で、まっ赤に染まります。しかし、とつぜん、そんな景色が現れたわけではありません。…それは、ひとりのおじいさんの、ある「思い」から、始まったのです。

著者等紹介

宮内純子[ミヤウチジュンコ]
1934年、朝鮮慶尚北道大邱府(現・韓国大邱広域市)に生まれる。1945年10月、両親のふるさと、愛知県知多郡の親戚のもとに引き揚げる。愛知学芸大学修了後、慶應義塾大学に学ぶ。名古屋市、萩市、川崎市の公立小学校で教員をつとめる。児童文学創作グループ「ドラゴンの会」で、鈴木喜代春氏に、「すたーとらいん」で、佐々木赫子氏の指導を受ける

小坂茂[コサカシゲル]
1925年、東京に生まれる。日本児童出版美術家連盟、春陽会会員。第21回小学館絵画賞、第83回春陽会中川一政賞受賞。個展・グループ展多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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shiho♪

24
南吉記念館一帯の彼岸花は愛知県民にとっては秋の風物詩として定着しつつあります。 川の土手に広がる、300万本の彼岸花は、一人のおじいさんによって始まったとは驚きでした。 大造さんは南吉の5歳下。少年時代は南吉と遊んだこともあるそう。 南吉については少ししか触れられていませんが、大造さんの戦地での体験から、平和への願いがこの彼岸花に込められているんですね。 一人で植え始めた大造さん。球根を分けてくれる人、一緒に植えてくれる人が増えていきます。自分も今のウクライナにできる支援はないか、置き換えて考えてました。2022/04/23

ヒラP@ehon.gohon

14
川の土手に彼岸花のじゅうたんを作ろうと思ったきっかけは、平和への祈りであり、新美南吉に寄せる思いでした。 戦争に翻弄された小栗大造の生涯を描きながら、彼岸花の球根を植え続ける中で、多くの人の理解と協力が、結実していく過程はとても心に響きました。 様々な苦難を乗り越えた小栗大造の業績に拍手を贈りたいと思います。2019/11/06

退院した雨巫女。

12
《私-図書館》小栗さんの作った彼岸花の赤いじゅうたん是非見に行きたい。新美南吉さんの記念館もその時行きたいなあ。2019/10/08

絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

11
新美南吉の生まれた愛知県半田市の川の土手に広がる赤い彼岸花、その数は300万本を越すそうです。ひとりのおじいさんの平和への願いが込められています。 『 まっ赤にそまる土手 / ふるさとの思い出 / 兵隊になる / 戦争が終わって / 校庭の桜 / ひがん花を植えよう / 一人っきりの土手で / たくさんの協力者 / 夢の実現 』2024/01/02

らっしー

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