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出版社内容情報
本書は、昔話研究の第一人者である小澤俊夫氏を著者に迎え、昔話の理論や法則、構造や語り口(文体)などをきちんとふまえ、昔話を正統的に伝える絵本シリーズの第4弾。母の病いを治す方法を知るため、息子は仙人を訪ねる旅に出ます。途中で、病いの癒えない娘をもった長者、3年実のならないみかんの木を育てるお百姓、何年修行しても龍になれない蛇と出会い、それぞれから答えを仙人に聞いてきてほしいと頼まれます。息子は険しくつらい旅路の果てに、ついに仙人と巡り合いますが、仙人から3つしか答えてくれないと言われてしまいます……。
金井田英津子氏の、繊細かつ緻密な鉛筆画により、昔話の世界が立ち上がってきます。感性豊かな子どもから、目の肥えた大人までもが楽しめる、新しい昔話の表現を追及した本格派の絵本です。親から子へと代々語りつがれてきた昔話には、人間の生き方、命のありよう、自然との共存といった、人類の生きる知恵や思想が凝縮されています。話の構造がシンプルで明快なため、子どもたちに読んであげる、あるいは語ってあげる最初の物語として最適な1冊です。
【著者紹介】
1930年中国長春生まれ。小澤昔ばなし研究所所長、昔ばなし大学主宰。ドイツ文学者、筑波大学名誉教授。主な著書に『日本の昔話全5巻』(福音館書店)、『子どもとよむ日本の昔ばなし全30巻』(くもん出版)がある。
内容説明
あるところに、目の見えない母親と暮らす、親孝行の若者がいました。ある日、「母親の目をなおしたければ、仙人にお願いしてみよ」という夢のおつげを得た若者は、仙人を探す旅に出かけました…。険しい山谷を越えて旅をするダイナミックな展開、母を思う息子の心情を、今注目の画家、金井田英津子氏がやわらかな鉛筆のタッチで表現しています。旅を続ける若者にふりかかる難題や仙人との出会い、はたして願いは無事にかなうのか。主人公の若者と旅をする楽しさとともに、自らの願いは後回しにし、他人のために行動することによって得られる喜びの結末は、人間の生き方、命のありよう、自然との共存といった、人類の生きる知恵や思想が凝縮されています。
著者等紹介
おざわとしお[オザワトシオ]
小澤俊夫。1930年、中国長春に生まれる。小澤昔ばなし研究所所長、筑波大学名誉教授。グリム童話の研究から出発し、日本の昔話の分析的研究を行い、昔話全般の研究を進めている
かないだえつこ[カナイダエツコ]
金井田英津子。1955年、群馬県桐生市に生まれる。筑波大学大学院修了。個展・国際版画展等で版画作品を発表するかたわら、本の装丁挿画を手がける。装丁挿画の作品に『人形の旅立ち』(長谷川摂子/作、第十八回赤い鳥さし絵賞、第三十八回造本装幀コンクール審査員奨励賞を受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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