くもんの児童文学<br> 五日市憲法草案をつくった男・千葉卓三郎

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五日市憲法草案をつくった男・千葉卓三郎

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  • サイズ A5判/ページ数 189p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784774322469
  • NDC分類 K289
  • Cコード C8393

出版社内容情報

明治初期、日本のあるべき姿について熱く語り、独自の「憲法草案」を作り上げた若者たちがいた。

【著者紹介】
1925年、愛媛県生まれ。小・中学校での教員生活のかたわら、長年、読書運動をつづける。元・日本子どもの本研究会副会長。著書に『親子読書、このすばらしい出会いの世界』ほか。2014年2月、本書の推敲を終えたのち、病没。

内容説明

一九六八年八月二十七日。夏の日差しを浴びながら、曲がりくねった山道を進む、十数名の集団がありました。東京経済大学の色川大吉教授(当時)と、その教え子の大学生たちでした。やがて、一行の目の前に、古めかしい土蔵があらわれました。明治時代の初め、この地域の青年たちが、議論を重ねてつくりあげた憲法草案が、八十年余りもの長い眠りから、ついに目覚めるときが来たのです。「五日市憲法草案」をめぐる物語は、ここから始まります―。

目次

1 土蔵が開けられる(深沢家の土蔵;土蔵の二階は宝の山;千葉卓三郎とは、だれ?;新井さんの卒業論文)
2 放浪の人・千葉卓三郎(おいたち;新しい旅立ち)
3 卓三郎、五日市へ(山里の暮らし;教師となって;深沢親子;勧能学校の教室で;学芸講談会;女性の参加)
4 憲法草案づくりに燃えた五日市(自分たちの憲法をつくろう;将来の日本の姿;冬の夜;校庭の桜は満開;奈良橋村で;卓三郎が残したもの)
5 「五日市憲法草案」と「日本国憲法」(「五日市憲法草案」の特色;新しい日本への願い)

著者等紹介

伊藤始[イトウハジメ]
1925年、愛媛県西条市に生まれる。愛媛県師範学校(現・愛媛大学教育学部)、法政大学文学部卒業。40年間にわたり教員生活を送る。この間、1973年から親子読書活動にたずさわる。元・日本子どもの本研究会副会長。2014年2月病没

杉田秀子[スギタヒデコ]
1939年、福島県浅川町に生まれる。東京学芸大学卒業。東京都の稲城市・立川市の小学校教諭を勤める。児童文学創作グループ「ドラゴンの会」所属。日本子どもの本研究会会員

望月武人[モチズキタケヒト]
1937年、山梨県甲府市に生まれる。青山学院大学卒業。東京都区内・立川市内の小学校教諭を勤める。児童文学創作グループ「ドラゴンの会」所属。日本子どもの本研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モリー

55
以下、引用。「千葉卓三郎や植木枝盛らが、自由民権運動期に強く願った思いは、「大日本帝国憲法」のもとにあっても、歴史の伏流となり、枯れることなく流れ続けていました。そして、その精神が、敗戦後の日本で「日本国憲法」に受け継がれ、結実したのです。」(p.180~181)◆書きたいことを全て書き始めたら一睡もできないでしょう。民衆による憲法草案を、命を削ってまで起草した人がいたことや、五日市憲法草案のように人権を重視した憲法草案が日本国憲法制定前に存在していたという歴史は、日本人の共通認識であるべきだと思います。2020/06/29

seraphim

25
東京の西端、山深い五日市という土地で、なぜ現代にも通じる「五日市憲法草案」ができたのか。児童書だということもあり、とてもわかりやすく描かれていた。現代でも、男女差などの差別が根強く残っている。しかし明治の初めに、すでに、誰でも参加でき、自由に発言できる勉強会、五日市学芸講談会という場を設けていたことは、本当に凄いことだと思った。読んで良かった。政治にあまり関心を持っていない自分が恥ずかしくなる。何事にも関心を持つことの大事さを感じた。考えさせられる内容の本だった。2015/03/14

サラダボウル

14
1968年読売新聞に、五日市憲法発見の記事が出る。東京経済大学色川教授と学生達。草案は明治憲法発布前、各地の自由民権運動のうねりの中、東京五日市で元仙台藩士の千葉卓三郎と町民が集い意見を交わし起草。基本的人権を明記、自由を権力財力で侵害してはならないと。当時の五日市は、炭、材木、養蚕の市として江戸や横浜との交易が盛ん。山深い土地だが、人々の清々しさや温かさ、熱い思いが溢れる。維新後の政府に弾圧された仙台を出、五日市の教師となった卓三郎。日本の未来像を描いた人々から、現在はどうなっていますか?との声を聴く。2020/07/24

moonanddai

8
「児童文学」とはありますが、結構真剣に読ませてもらいました。地元紙に「五日市憲法草案」が作られたあきる野市(旧五日市町)の紹介が出ていたので読んでみたのですが、大分認識を新たにさせられました。この草案は自由民権運動という時代の中で、「村人」たちの議論から千葉卓三郎がまとめ上げたもの言います。自由民権運動とは、結局は「不平士族」の受け皿といった認識でしたが、ここまで広範な「運動」となっていることに驚きを感じました。とは言え、(詳しく調べたわけではありませんが)「民衆史」、あるいは(よくて)「政治史」(続)2016/05/28

Takao

4
2014年9月21日発行(初版)。ネットで検索していたらヒットした、五日市憲法草案、千葉卓三郎についての児童向けのの本。全ての漢字にふりがながふられている。著者は小学校教員の3人。小学校高学年なら十分理解できるのではないか。1968年まで埋もれていた千葉卓三郎という人がこうして小学生にも読まれているのは、なんとも不思議なこと。多くの参考資料が挙げられているが、児童向けということもあり、資料が「行間」を埋めていて読みやすくなっている。巻末に新井勝紘さんの解説があり、発見当時の状況が記されている。2023/11/10

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