出版社内容情報
近・現代の日本の代表的な科学者のエッセイを9編収録。現代仮名遣い、現代の通用字体、総ふりがな付き。
内容説明
何気ないできごと、身近なできごとも視点を、ちょっと変えて見てみたら…。“科学する心”をもてば、きっと世界が広がるはず。毎日が、もっと楽しくなっていくはず。十代のキミへ。
目次
蘭学事始(杉田玄白)
若き日の思い出(牧野富太郎)
サフラン(森鴎外)
蚤(斎藤/茂吉)
化け物の進化(寺田寅彦)
イグアノドンの唄(中谷宇吉郎)
科学的研究と探偵小説(小酒井不木)
新しさを求むる心(石原純)
巨樹の翁の話(南方熊楠)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サトゥルヌスを喰らう吾輩
5
科学することについての随筆集。全て面白く読みましたが、「化け物の進化」「サフラン」「新しさを求むる心」にちょっと多めに共感しました。寺田寅彦がなにか書いていると吾猫の寒月くんがなにか書いてるなと思って読んでしまいます。2016/12/27
vodka
1
普段読まない書き手の文章が新鮮でいいですね。そうそうたる科学者たちが思いのままに綴った文章。知らなかった一面を垣間見れて楽しかったです。2022/05/13
シロクマとーちゃん
0
著名な科学者であり、かつ文学者としても有名であった、石原純、寺田寅彦、中谷宇吉郎、また、文学者であり、かつ医者でもあった、森鴎外や斎藤茂吉らのいずれも短いエッセイを集めた一冊。中でもロストワールドへの憧憬を語る中谷宇吉郎のエッセイが印象的だった。南方熊楠の知識の幅広さも圧巻だ。2014/04/07
punyupunyu
0
寺田寅彦「化け物の進化」がよかったかな。科学の進歩で日常の不可思議が少なくなってきた現代、最も不思議に触れる科学者。子供のころの好奇心・感受性は大事です。味気ない世の中ですが子供たちには感性が育まれるような環境をあたえたいと切に思います。2013/12/01