内容説明
卒業まで、あと少し。わたしたち、大人になれるのかな?「ピアスってどう思う?したいと思わない?」サヤが、ささやくようにいった。
著者等紹介
赤羽じゅんこ[アカハネジュンコ]
1996年『おとなりは魔女』(文研出版)でデビュー。同年、鈴木出版主催の「こどものくに創刊30周年記念」絵本原作募集で大賞を受賞し、月刊絵本『のはらのスカート』を出版。日本児童文学者協会会員。「ももたろう」同人
tamao[TAMAO]
多摩美術大学造形表現学部卒。本屋、画材会社を経たのちオリジナルブランドを立ち上げ、ハンドメイド作家の道へ。台東区内の若手デザイナー支援施設、台東デザイナーズビレッジ出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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野のこ
15
(児童書)装丁が刺繍のコラージュになっていて可愛らしくて借りました。サヤの「みんなといるほうがひとりぼっちだって気になる」そうゆう時もあるけど、彼女にもまたみんなといて楽しいと思ってほしい。優しいお友達を大切にして新しい一歩を踏み出せて良かったです。裏表紙にもいた!ピョンタも応援してるね。「あとがき」この物語を作るきっかけが素敵。「千の惑星 千の島」は娘さんが書かれたものっていうのにもグッときました。学校に行けなくても、繊細で深く考えるからであって良いところも見てほしいという気持ちが伝わってきました。2017/02/26
みつばちい
13
勤務先に前からあるのに未読だった。高学年何人かにオススメされてやっと読んだ。表紙はYAかなと思う大人っぽさなのに、中身は小6の子たちの話。うまく自分を出せずみんなにお高くとまってると思われ、不登校になっているサヤと、自分は取り柄がない、人と違うところを持ちたいと思っているハミ。それぞれが新しい一歩を踏み出したいと、行動に出るが、、、 2018/05/17
はるき
12
女の子がまだキラキラした時代の綺麗な面だけすくい上げたような話。小学生女子としてのリアルさはないが、夢を見たいときには良いかも。2015/10/02
おはなし会 芽ぶっく
9
小学校6年生のサヤとハミのおはなし。お高くとまってると思われ学校に行けないサヤ。けれどこれ!といういじめの原因はなく馴染めないのが理由。実際そういう子いるんですよね。人と違う個性を求めるハミとの友情。それにしても小6設定なのか…都会の女の子ってこういう感じなのかしら?(笑)2019/01/14
くろり - しろくろりちよ
6
小学校六年生。思春期の入り口に立ち、人間関係にも悩む年頃の少女たち。不登校になってしまったサヤと、フォローに周り「いい子ちゃん」と揶揄されるハミ。ちょっとしたきっかけを持って「いっしょに変わる」ことを約束した二人。必要なのは自分自身の勇気と、ピアスをしてみるくらいの少しの後押し。そのピアスの後押しは、たった一人でいいから自分のことを本当にわかってくれる友だちのこと。ページ番号の横に小さく描かれたピアスの挿絵等、小技も良。女性の方が共感しやすいだろう。2012/05/18