内容説明
人間の体のなかには、三尸という、神様の使いの虫がいるという。三尸は庚申祭の夜、人間の体をぬけだして、神様に、その人間の悪事を告げ口にいく。神様は三尸の報告を聞いて、人間に罰をくだすのだ。あるかくしごとのために、罰をおそれた健太は、庚申塔の前で、自分の三尸と思われる光の玉をつかまえる。だがそれは、別の「だれか」の三尸だった。その「だれか」は、きょう、爆破と殺人を企てているらしい。「だれか」をつきとめ、凶行を阻止しなければ。
著者等紹介
藤ダリオ[フジダリオ]
1962年北海道生まれ。脚本家としては藤岡美暢名義で、第24回新人テレビシナリオコンクール、シナリオ作家協会大伴昌司賞、『リング2』脚本募集等で受賞。1992年アニメ『魔法のプリンセス ミンキーモモ』で脚本家デビュー。2008年『出口なし』(角川書店)で小説家デビュー。現在、小説家、シナリオライターとして活躍。シナリオ作家協会会員
Nino[NINO]
九州生まれ。グラフィックデザイナー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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