内容説明
オホーツク海につき出した知床半島は、流氷がたどりつく北の果ての地です。でも、生きものたちにとっては、生命育む楽園なのです。大介とじっちゃんが、スケッチ探検をしながら、知床に生きる人びとと生きものの共生を体感します。
著者等紹介
関屋敏隆[セキヤトシタカ]
1944年、岡山県津山市に生まれる。1968年、京都市立美術大学(現京都市立芸術大学)工芸科染織専攻卒業。在学中より、スケッチブックを手に日本各地を旅行する。サラリーマン生活を経て、1976年に『中岡はどこぜよ』(文・田島征彦/くもん出版)で絵本作家デビュー。1991年『中岡はどこぜよ』でボローニヤ国際児童図書展、グラフイック賞特別推薦。1998年『オホーツクの海で生きる』(文・戸川文/ポプラ社)で第44回産経児童出版文化賞美術賞。1999年第17回プラティスラヴァ世界絵本原画ビエンナーレで「金のりんご賞」、2001年ベオグラード国際イラストレーション・ビエンナーレ・グランプリを受賞
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感想・レビュー
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絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
17
知床という地名はアイヌ語で『シルエトク 地の涯』という意味。表紙の絵から弱肉強食を描いていて、自然の掟を感じる。主人公の大介(小5)を、三郎じっちゃんが知床半島の探検に連れ出す。写真に残すのもいいが、スケッチすることで渋々だった大介も心を開くようになる。世界遺産登録されている知床半島。遠い北極圏からやってくるアザラシ・トド・オジロワシにとっては「南の楽園」なのです。見方とは1つの方向からだけではいけませんね。2020/01/10
ほっそ
6
知床の大自然が満喫できる絵本です。一年かけて作ったそうです。地元に溶け込んで、スケッチをしたんだろうなって、思わせる絵が多かったです。2010/05/28
TAGO
4
著者の絵はいつ見ても ダイナミックでおおらかで アングルが鳥目線だったり、 鳥に化けて見てきたかのよう。 絵で表現できるって素晴らしい。2021/03/22